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【ガーデニング】育てて楽しい多年草ハーブ【マロウ】の栽培方法と活用アイデア3選

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ゆうゆう編集部

「ハーブは暮らしに役立ててこそ、楽しい!」と話すのは、長年にわたってハーブを育て、その利用法を研究してきた桐原春子さん。本連載では、毎回1種類のハーブを取り上げ、栽培方法や活用方法、歴史などを教えていただきます。今回は【マロウ】です。

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>>桐原春子さんの育てて楽しむハーブ生活

華やかな印象の【マロウ】

初夏から夏のハーブガーデンでひときわ目を引くマロウ。草丈も高く、紫ピンクの花をたくさんつける様子はとても華やか。色のきれいなティーでも知られ、使っても楽しいハーブです。

別名/ウスベニアオイ(和名)、コモンマロウ 
科名/アオイ科
性質/多年草 
草丈/100~200㎝

古くから薬草として信頼されていたハーブ

マロウはヨーロッパ原産で、古代ギリシャやローマ時代から食用、薬用に利用されてきました。桐原春子さんによると、栽培が盛んになったのは中世で、「16世紀のヨーロッパの医師はマロウを薬草としてとても信頼し、このティーを毎日飲むとどんな病にも効くと主張したそうです」。

世界で1000種もの変種があるといわれ、日本には江戸中期までに渡来したゼニアオイがあります。

「マロウにとても似ていて、当時は薬用にされましたが、現在は庭園や畑の彩りとして利用されています」

原産地でもよく見かけたそうで、「ローマのコロッセウムではマロウが自然に生い茂っているのを見ました。また、イギリスのヒースロー空港からロンドン市街に向かう道の両側にこの花がずっといっぱいに咲いていて、とてもきれいだった記憶があります」。

花をお茶やポプリに、若葉や若芽は料理にも

マロウは花を観賞する他、花をティーやポプリに利用します。

「花にアントシアニン系の色素が含まれ、熱湯を注ぐと透明感のあるブルーのティーになります。ただしフレッシュな花では色は出ないので注意してください。ティーにレモンを入れるとアントシアニン系の色素と酸が反応して、色が変わることでも知られます」

また、花と若い葉や若い芽は料理にも使えるそう。

「花はエディブルフラワーに、若い葉と芽はサラダやスープ、炒めて肉のつけ合わせなどにもいいですよ」

マロウは多年草で、一度植えると毎年花を咲かせます。

「根づけば戸外で水やりなしでも育ち、こぼれダネで増えます。ただし、葉が柔らかくアブラムシがつきやすいので、こまめに見回って駆除しましょう」

花も葉も美しい

初夏~夏に5弁の紫ピンクの花を咲かせるマロウ。花弁には濃い紫色の筋が入ります。涼しげな花をイメージさせる鉢に苗を植え、株元はレモングラスの茎でカバー。花に目がいきがちですが、葉のつけ根の星のような模様も印象的です。

とても丈夫で、鉢植えでもよく育ちます。

エディブルフラワーとは、食用可能な花のことを指します。ナスタチウム、ビオラ、キンギョソウ、バラ、カレンデュラなどがあり、サラダやケーキの飾りつけに用いられます。ビタミンやポリフェノールを含むものもあり、栄養価が高い場合もあります。ただし、観賞用の花には農薬が使用されていることが多いため、食用に適したものを選ぶ必要があります。

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アブラムシとは、植物の若芽や葉に群がり、汁を吸って生育を妨げる害虫です。ウイルス病を媒介したり、排泄物でカビが発生したりすることもあります。繁殖力が非常に強いため、早期の発見と駆除が重要です。対策としては、葉裏のチェック、捕殺、防虫ネットや黄色いものに集まる習性を生かした吸着テープの設置、またはアブラムシ専用の薬剤を使うのが効果的です。

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こぼれダネとは、実ったタネが自然に地面に落ちたものを指します。こぼれダネが翌年芽吹き、花を咲かせることもあります。ジャーマンカモマイルなどに見られ、手をかけずに自然にふやせるメリットがあります。

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多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

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原産地とは、植物がもともと自生していた地域のことで、その植物が最も自然に近い形で育つ環境条件(気温、降水量、土壌など)を知る手がかりになります。例えば、地中海沿岸原産のラベンダーは乾燥した日当たりのよい場所を好み、湿気には弱いといった具合に、原産地を知ることで栽培環境の調整や越冬管理の参考になります。園芸で植物の性格を理解するには、学名や品種だけでなく、この「原産地」への理解も大切です。

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花弁とは、一般に「花びら」と呼ばれる部分で、花の中でも最も視覚的に目立つ構造です。昆虫を引き寄せるための鮮やかな色や形、香りを備えており、園芸植物ではこの花弁の特徴が観賞価値に直結します。八重咲きや一重咲きの違いも花弁の枚数に関係しており、育種や品種改良ではこの部分の改良が重点的に行われます。雨や暑さで傷みやすいため、花弁の丈夫さもガーデナーには重要なポイントです。

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株元とは、植物の茎が地面と接するあたり、根元の部分を指す言葉で、水やりやマルチング、病害虫の発生チェックなど園芸作業の上で注目すべき場所です。特に多年草や樹木では、株元の通気性や湿度が健康維持に大きく関係し、落ち葉や腐葉土のたまり過ぎによって蒸れたり、カビが発生するリスクもあるため注意が必要です。冬越しや剪定後の管理でもポイントになる場所です。

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