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【ひろみちお兄さん】病気を経て、今思うこととは?「ネガティブな言葉はスルーしていい!」

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ゆうゆう編集部

悩んだり、迷ったり、くじけそうになったとき、誰かの言葉で前向きになれた経験はありませんか? ここでは各界で長年活躍する著名人に、前を向く力をもらった大切な言葉を伺いました。今回は、タレント・体操インストラクターの佐藤弘道さん(ひろみちお兄さん)です。

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続けたくても続けられない仕事だと気がついて

1993年、NHKの教育番組「おかあさんといっしょ」で、子どもたちに体を動かすことの楽しさを爽やかな笑顔で教えてくれる「体操のお兄さん」としてデビューした佐藤弘道さん。オーディションに合格したとき、「10年は続けよう」と決意したものの、途中で心が折れそうになったことがあった。

「精神的にしんどくなって、妻に『もうやめたい』と相談したんです。そのとき妻に言われたのが、『やめるのは簡単だけど、続けることに意義があるんじゃないの?』。たしかに、いつでもやめられるけれど、続けたくても続けられない仕事でもあります。その言葉に納得して、気持ちを立て直すことができました」

結局、「おかあさんといっしょ」は12年続けた。その後は「おかあさんといっしょ あそびだいすき!」という番組でメインパーソナリティを3年間務め、NHKの教育番組に計15年間携わることとなった。

「あの妻の言葉がなければ、途中で挫折していたかもしれません」

体操のお兄さんを卒業した後は、子ども体操クラブの運営やタレント活動などに大忙しの日々。順風満帆な人生……そう思っていた矢先の2024年6月、佐藤さんは思わぬ事態に見舞われた。

「目覚めたときから左足にしびれがあり、違和感を覚えました。出張の仕事があったので自分で運転して羽田空港へ向かいましたが、空港に着いてからは腰に激痛が走り、どんどん症状が悪化。何とか飛行機には乗ったものの、機内で完全に下半身がマヒ……。朝起きてから数時間、あっという間の出来事でした」

「やめることは簡単だけれど続けることに意義がある」

体操のお兄さんを「やめたい」と相談した妻に言われたひと言。「その言葉で、今の仕事は自分一人のものではない。たくさんの関係者、たくさんの待っていてくださる方がいる仕事なのだということを改めて認識しました」

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