【ガーデニング】バラの基礎体力をつける【元肥】の与え方とは? 初心者のバラ育てQ&A
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吉原美奈子
1年を通して何度か与える肥料の中でも、元肥はバラの順調な生育に欠かせない大切な肥料といえます。元肥には何をあげればいいの? 量はどれくらい?など、バラ育て初心者の方にも分かりやすいように解説します。
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【ガーデニング】鉢植えバラの冬の管理どうする?初心者のバラ育てQ&AQ そもそも元肥とはなんですか?
A 1月のバラは休眠中で生長は止まっています。この休眠中にバラの基礎体力をつけるために与えるのが元肥です。
庭植えのバラには冬と夏に元肥を与えるのが一般的ですが、冬の元肥は春からのバラの力強い生長に欠かせない大切な肥料なのです。
他の植物に比べて、バラは「肥料食い」などと言われることもありますが、それだけバラの生育にとって施肥が重要である証でもあります。
寒い冬ですが元肥をしっかり与えて、バラ栽培の1年をスタートさせましょう。
元肥は土中で分解される時間を考えて1月中に与えるのが理想ですが、2月中旬までは適期です。
なお、寒冷地で土が凍っていたり、雪の下であったりする場合は3月になって土がゆるんでから与えるようにします。
Q 元肥に向いている肥料はどんなものですか?
A 園芸店の肥料売り場に行くといろいろな種類の肥料が並んでいて、何を使えばいいのか迷ってしまうことも多いでしょう。
肥料には大きく分けて、すぐに効果をあらわす速効性の化成肥料と、効き目がゆっくり持続する遅効性の有機質肥料があります。
元肥にはゆっくり効果をあらわす有機質肥料が向いています。
有機質とは油かす、骨粉、草木灰、もみがらくん炭、腐葉土、乾燥牛ふん(単に牛ふんと言うこともある)などの自然由来の肥料のことで、元肥にはこれらをブレンドして使います。
最近はバラ専用の肥料もあり、株数の少ない場合や手軽にすませたい場合はそれを使ってもよいのですが、有機質肥料は土壌改良にも役立つという大きなメリットがあります。
化学成分の肥料を使い続けると次第に土がやせていき、バラの生育が思わしくなくなってしまいます。
完全に有機質肥料にはせずにバラ専用の肥料を使う場合も、腐葉土や乾燥牛ふんをプラスしてやるとよいですね。