私らしく生きる 50代からの大人世代へ

人気記事ランキング 連載・特集

今すぐチェック!【確定申告】が必要な人とは? 納めすぎた税金が戻ってくるかも!?

公開日

更新日

ゆうゆう編集部

物価高で家計が苦しい今だからこそ、もらえるお金に注目! 医療費がかさんだとき、家を増改築したときなど、助けになる制度は多い。「自分で申請するのが絶対条件。面倒がらずに申請を」と言う井戸美枝さんに、申請すればもらえるお金について教えてもらいました。

▼井戸美枝さん連載はこちら▼

>>井戸美枝の「老後のお金不安はいまから解消!」

お話を伺ったのは
井戸美枝さん ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士

いど・みえ●井戸美枝事務所代表。生活に身近な経済問題、年金・社会保障問題が専門で、「難しいこともわかりやすく」がモットー。
近著に『フリーランス大全 第二版』(エクスナレッジ)、『親の終活 夫婦の老活 インフレに負けない「安心家計術」』(朝日新書)など。

納めすぎた税金は、キッチリ取り戻そう!【確定申告】

医療費や家の増改築などで出費がかさんだら、申告を。税金が戻ってくる可能性大!

【CHECK】こんな人は確定申告が必要です

□1年間の医療費が10万円超かかった人、もしくはスイッチOTC医薬品を年1万2000円超購入した人
□住居をローンを組んで購入した人、もしくは増改築をした人
□1年間の公的年金など以外の収入が20万円超ある人
□株式配当金を得た人、もしくは投資で損失が出た人
□年度の途中で退職した人
□ふるさと納税や寄付をした人

1年間の医療費が10万円を超えたら【医療費控除】

【もらえるお金】1年間の医療費-保険などで補てんされたお金-10万円」を所得から控除(最高200万円)

1年間(1月1日~12月31日)の医療費が10万円(所得が200万円未満なら所得の5%)を超えると、超えた分が所得から控除される。生計が一緒の家族全員の医療費を合算でき、仕送りをしている子どもや親の医療費も合算可能。対象は病院の治療費や入院費用、薬代、通院費用、市販の薬(条件あり)など。健康ドリンクや疲れを取るためのマッサージなどは、対象外。

セルフメディケーション税制とは?

スイッチOTC医薬品(医療用から転用された市販薬)を年間1万2000円超買うと、超えた分を所得から控除。対象商品はパッケージに識別マークがあり、レシートでも確認可能。条件は、特定健診や予防接種などを受けていること。医療費控除とどちらかを選択。
【ポイント】健康保険から届く医療費のお知らせや、薬局のレシートで確認

省エネやバリアフリーの改修を行ったら【住宅特定改修特別税額控除】

【もらえるお金】工事費用(最高250万円)の10%を所得税額から控除

自宅の省エネ改修やバリアフリー改修を行うと、費用の一部が所得税額から控除される。条件は、床面積50㎡以上で床面積の2分の1以上が居住用であること、改修費用から補助金などを引いた額が50万円超など。対象となる工事は、一定の基準を満たした断熱工事など。バリアフリー改修については、申請者が50歳以上、または65歳以上の親族と同居、などの条件もある。

この記事の執筆者

PICK UP 編集部ピックアップ