「50代が自分にあった仕事を見つけるヒントとは?」専業主婦から司書を経てメイクセラピストに【50代の仕事始め#1後編】
印象に残る「50代は人生の棚卸し」という言葉
「50代は人生の棚卸し」平野さんがメイクセラピストの講座を受けていたときに、印象に残った講座の主催者の言葉です。
「『棚卸し』は、商店などが現在の在庫がどれだけあるかカウントすることですよね。
50代になったら、今までの人生になかった、全く新しいことをやろうとするよりも、今の自分の中に何があるのか。これまでの50年で得たもの、好きなことの延長として仕事や趣味を見つけるのが良い、ということでした。
私の場合まさに、好きなメイクと若い時に勉強した心理学。50歳を過ぎた自分がこの仕事に惹かれた理由もわかりました」
畑違いのことに挑戦して苦労して何かを成し遂げるのも意味のあることですが、そうではなく、今までの人生で得意だったことを生かすと、大きなストレスなく、自分に合った仕事を見つけることができるのですね。
「開業していちばん嬉しかったのが、自分のアドバイスやカウンセリングで人に喜んでもらえたり、世界が変わったなんて言葉をもらえたことで、そんなときは、この仕事を始めてよかったと心から思います。
私はごくふつうの主婦をしてきたので、仕事に情熱を注いだ経験はありませんが、今回の開業にあたって、私のこれまでの財産は、信頼できる、そして信頼してくれる友達や仲間がたくさんいることだとも実感しました。この仕事を始めたからこそ気づけたことですが、それも私の棚にあった要素のひとつ。私の人生で築き上げた財産だと思っています。
今後はメイクセラピーの講座開講を目指して頑張るとともに、仕事でもプライベートでもますます人との出会いを大切にし、謙虚に感謝の気持ちを忘れず、接していきたいと思っています」
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