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60歳・家事代行業の女性「57歳で始めた今の仕事。主婦としてのスキルも生かせます」【人生100年時代の働き方白書】

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ゆうゆう編集部

年齢に関係なく、いくつになっても自分らしく、マイペースでいきいきと働くゆうゆう世代が増えています。そんな皆さんに、仕事の「やりがい」について聞きました。今回は「きらりライフサポート」でご家族サポートの仕事をする、宮沢みきさん60歳です。

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将来を見据え57歳で始めた新たな仕事は、自信と居場所を与えてくれました

自宅で中学生以下を対象とした英語教室を開いている宮沢みきさん。3年前からは、並行してご家族サポートの仕事もしている。

「子どもたちに全力で向き合えるのは、体力的に60歳まで。その後は新しい仕事を始めたいと、以前から考えていました。でも一度エンジンを切ってしまうと、再始動に莫大なエネルギーが必要になると思って。そこで教室を閉じる準備をしながら始められる仕事をと探す中で出合ったのが、生活スタイルに合わせて働く時間が選べる、家事代行の仕事でした」

宮沢さんが働くきらりライフサポートhttps://support.kirari.co.jp/は、家事だけでなく、子育て相談やペットの世話など、家庭の困りごとを丸ごと支援するサービス。依頼内容は日によって異なるため、臨機応変な対応が求められるという。

「今まで6軒のご家庭のサポートをしましたが、料理ひとつとってもオーダーも味の好みも多種多様。『マッチョになれる食事を』なんていうご依頼もあったんですよ。できないことはお断りしてもOKなのですが、私は相手を喜ばせたいと思う性分。家で練習した料理を『おいしい!』と言ってもらえたら、もううれしくて! ご利用者さんの笑顔を見たときに、一番やりがいを感じますね」

現在、サポートを行っている家庭とは、3年前からのおつき合い。料理や子どもの世話、部屋の片づけなどを担っている。

「自分の主婦としてのスキルが仕事として認められ、それを必要としてくれる人がいる。この仕事を始めて、もうひとつ居場所ができたような気がしています。同時に、今まで家族のためにやってきたことが間違いではなかったと、自信も与えてくれました。現在、きらりライフサポートで働く方の最高年齢は86歳だそう。私も体が動く限り、働き続けたいと思っています」

「新しい料理への挑戦も仕事の楽しみ」と言い、日々レシピを研究している。将来、外国人向け料理教室を開くのが夢だと話す。

仕事に生かすため整理収納アドバイザー2級の資格を取得。細やかな配慮が利用者に喜ばれている。

取材・文/恩田貴子

※この記事は「ゆうゆう」2025年4月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。

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