【和田秀樹さん】「高齢女性こそ恋せよ!」医学的にも判明しているそのメカニズム
年金生活に入る頃から、気になり始めるいわゆる「終活」。いつの間にか増えてしまった大量の持ち物を整理したり、生活を縮小したり、あるいは遺言をしたため、エンディングノートを作ったり。後に遺される人たちの負担をなるべく減らすためにも「立つ鳥跡を濁さず」で、そうした準備は必要だよ、という人がいる一方、いやいやそんなものは不要だよという人も。老年精神科医の和田秀樹さんは後者。なぜ「終活」は要らないのか、その考えを全6回でご紹介します。今回は第2回です。
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わだ・ひでき●精神科医。1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。高齢者専門の精神科医として35年以上にわたり医療の現場に携わっている。『80歳の壁』『70歳の正解』『逃げ上手は生き方上手』『どうせ死ぬんだから 好きなことだけやって寿命を使いきる』『女80歳の壁』など著書多数。
高齢女性になぜ「恋」が必要なのか?
命短し恋せよ熟年女性
日本人の平均寿命は、男性が81.05歳。女性が87.09歳(2022年、厚生労働省調べ)です。ところが、実際に元気で過ごせる「健康寿命」はどうかというと、男性は72.68歳、女性は75.38歳です。つまり、男性は約9年間、女性は12 年間を「不健康な」状態で生きていることになります。
「そうならないためにも、老いは受け入れつつ、もう年だからこそ、残りの人生が少ないからこそ『だから◯◯するんだ』と好きなことを積極的にやっていく。それが大事ですね。
そのために、特に「幸齢期」の女性は何をするのが一番いいのか。和田さんは迷わず「恋」だと言う。
「恋愛をすると性ホルモン(男性ホルモンと女性ホルモン)の分泌量が増えることが、医学的にもわかっています。見た目にも気を配るようになって、おしゃれをしたり、メイクに力を入れたりもする。人間は不思議なもので、外見が若返ると気持ちや体まで若返ります。脳が鏡に映った若い自分を見て全身の細胞まで活性化するのです。本当の恋をするのがいちばんいいのですが、それが難しければ、ときめく気持ちを持つことだけでもいい。推し活でお金を使うのは、健康のためにもいいし、経済を活性化させることにもなります(笑)。ぜひお勧めです」