犬と猫、留守番上手なのはどっち？ 猫は人間を“大きな猫”と思っている！？

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留守番が得意なのはどっち？

食べ物と水が十分なら、飼い主がいなくても問題ナシ

家での留守番が得意なのは猫です。もともと猫は単独で生きていたから、同居人がいなくても気にしません。自分の不在をさみしがってほしい飼い主もいるでしょうが、猫はむしろせいせいしているのかもしれません。なにしろ、猫にとって人間は「おかしな大きな猫」で、狩りもできないダメ猫とみなしているフシがあります。

猫は、人間と猫、ほかの動物と猫を分けて認識していないと考えられ、すべての生き物は多少違いがあっても、「猫」なのです。なので、ちゃんと食べ物と水さえ用意していてくれたら、そんなダメ猫＝飼い主や家族がいない生活を、満喫しているとも思われます。

犬にとってはリーダーがいないことが不安

群れで暮らしていた犬にとって、飼い主はリーダーです。頼りにしているリーダーが不在となると、不安になりがち。飼い主の不在にストレスを感じる「分離不安」（※下記参照）にもなりかねません。

でも、待っていれば飼い主は戻ってきてくれるのだと慣れさせれば、犬もおとなしく留守番ができるようになります。

留守番といっても、ペットホテルなど家以外のところに預けられる場合、犬も猫もストレスが何倍にもなります。

犬の理想的な留守番場所

イラストは小型犬向きの例です。ケージの大きさは犬のサイズに合わせて。トイレとクレートに距離があることは大切！　寝床のすぐそばにトイレがあったら、犬も落ち着きません。

飼い主がいないとさびしい「分離不安」

「分離不安」とは、特定の人物や場所から離れると不安を感じる状態のこと。犬や猫でいえば、飼い主がそばにいないと不安を感じてしまう状態で、猫よりも犬によく見られます。下記のような様子が見られたら、分離不安かもしれません。

※この記事は『犬と猫 どっちが最強か決めようじゃないか』今泉忠明監修、ひぐちにちほマンガ、山田優子イラスト（主婦の友社）の内容をWEB掲載のため再編集しています。

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監修者

動物学者

今泉忠明

いまいずみ・ただあき●動物学者。東京動物園協会評議員、日本動物科学研究所所長、日本ネコ科動物研究所所長、「ねこの博物館」館長などを務め、犬・猫はもちろん、動物全般についての知識の深さには定評がある。東京水産大学(現・東京海洋大学)卒業。国立科学博物館で哺乳類の分類学・生態学を学ぶ。文部省(現・文部科学省)や環境庁(現・環境省)の生物調査などに従事後、上野動物園の動物解説員を務める。現在も富士山の動物の生態調査など、活発にフィールドワークを行う。『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)、『わけあって絶滅しました。』(ダイヤモンド社)、『マンガでわかる猫のきもち』(大泉書店)など、生物に関する著書・監修書多数。

いまいずみ・ただあき●動物学者。東京動物園協会評議員、日本動物科学研究所所長、日本ネコ科動物研究所所長、「ねこの博物館」館長などを務め、犬・猫はもちろん、動物全般についての知識の深さには定評がある。東京水産大学(現・東京海洋大学)卒業。国立科学博物館で哺乳類の分類学・生態学を学ぶ。文部省(現・文部科学省)や環境庁(現・環境省)の生物調査などに従事後、上野動物園の動物解説員を務める。現在も富士山の動物の生態調査など、活発にフィールドワークを行う。『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)、『わけあって絶滅しました。』(ダイヤモンド社)、『マンガでわかる猫のきもち』(大泉書店)など、生物に関する著書・監修書多数。

犬と猫どっちが最強か決めようじゃないか

今泉忠明 監修
ひぐちにちほ マンガ
山田優子 イラスト
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