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教えて! 捨てられない写真、手紙、着物…思い出の品をどう生かせばよい?【片付けのプロ近藤典子さん】が伝授

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ゆうゆう編集部

身軽になるには「捨てる」という高いハードルが。それを無理なく飛び越えられ、「すっきり」を実現する近藤メソッド。今あるものを生かして部屋を整え、素敵に飾る、アイデアの数々をご覧ください。

▼前回はこちら▼

>>【近藤典子さん流】思い出の品を死蔵品にしないための飾り方アイデアとは?

教えてくれたのは
近藤典子さん
住まい方アドバイザー

こんどう・のりこ●1957年生まれ。
整理収納の先駆者として35年以上、人々の暮らしに関する悩みを解決。
その経験から生み出された提案が好評。
企業との商品開発、住宅の収納・間取りプロデュースなどコラボ実績多数。
昨年末からYouTube「住まい方アドバイザー 近藤典子の会社」を開始。

教わったのは
星野たか子さん ゆうゆうフレンド

2025年ゆうゆうフレンドに。2人の子を育てながら教師として定年まで勤める。
現在横浜市内のマンションで夫と2人暮らし。
「近藤先生に直接教わるなんて貴重な経験。インテリアに興味があるので飾り方を学びたい」

【近藤流メソッド】思い出の飾り方アイデア

捨てられないものの筆頭が、思い出の品。しまったままでは死蔵品に。思い出という字は「思い」を「出す」と書く。大切なものだからこそ、いつも見えるところに飾りましょう。

手紙、写真は厳選して落ち着く場所に飾り、心を潤す

今は亡き両親からの手紙、海外に渡った親友からのはがき……思い出の品の中でも直筆の手紙類は最も捨てがたい。

「捨てなくていいんです。透明のアクリルスタンドなどに入れて飾りましょう。読むと励まされる、癒やされる手紙を厳選し、そのときの気分に合わせて中身を入れ替えます。寝室など落ち着く場所に置き、読みたいときに目を通す。いわば心のお守りのようなもの。飾る手紙を選ぶ際におのずと甲乙をつけるので、案外ごっそり手放せます」

手紙は寝室の目立たない場所に飾って。

たまりがちな子や孫の写真は「リビングに飾ると、来客に『お孫さんをほめなきゃ』と気を使わせるのでトイレが適所」

着物、帯は豪華なタペストリーに。虫干しもでき、一石二鳥

しまい込んでいることに、どこか罪悪感を覚える着物。成人式の振り袖や子の七五三で着た訪問着など思い出も深い。

「染めや刺繍を施した着物や帯は芸術品なので、室内装飾として活用を。着物ハンガーに吊るして玄関や廊下に飾り家の雰囲気を格上げ。人目に触れることで、『この帯は母が……』と思い出を語るきっかけにも」

「観葉植物の背景に帯を吊るすと屏風の役割をして引き立ちます」。着物ハンガーは通販でも購入でき、竹や木製のものもある。

花瓶は出しっぱなしでいい。使いながら出番を待つ

花を飾った数々の思い出とともに増えていく花瓶。大きさも形もバラバラなので、しまう場所に困る。ならば、「出しっぱなしにして、容器として使いながら飾るのがおすすめ」と近藤さん。

「買い物に使う布のエコバッグをくるくるっと巻いて棒状にし、髪用の輪ゴムで留めて、花瓶に挿すのが一案。出かけるとき、エコバッグをさっと取り出せて便利です」

出番のない花瓶を、インテリアアイテム兼バッグ入れとして活用。花瓶の直径や高さに合わせて大小のエコバッグを挿してディスプレイ。

遺品写真の片づけアイデア

故人の大量の写真をどうするか? 近藤さんの体験談を参考に。「同居の義母を見送ったときのこと。コルクボードに義母の写真を全部貼り、お通夜に集まった親戚に『ご自由にお持ちください』と写真の形見分けをしました。みんなの子どもの頃の写真もあり、昔話に花が咲き、喜んで持ち帰ってくれました。結局1枚も残らず。もし残っても、思いは次世代につながっているので写真の役目は終了。心おきなく処分できます」

撮影/ワタナベミカ
イラスト/タナカユリ
取材・文/村瀬素子

※この記事は「ゆうゆう」2025年6月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

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