目からウロコ!「捨てなくても片づくってほんと!?」【近藤典子さん】に聞く「捨てずにすっきり」の3つのステップ
「モノを捨てなきゃ」という呪縛から解放されて、自分が本当に好きなもの、大切なものを選び出し、すっきり快適な暮らしを手に入れる! 近藤流の片づけ法は3ステップで、誰でも簡単に楽しく実践できます。
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お話を伺ったのは
近藤典子さん 住まい方アドバイザー
こんどう・のりこ●1957年生まれ。
35年以上、暮らしに関する悩みを解決した経験から生まれた提案が好評。片づけ・収納術を伝える他、企業との商品開発、住宅の収納・間取りプロデュースなども行い、コラボ実績多数。
暮らしのプロを養成する「住まい方アドバイザー養成講座」や、一般の人向けの片づけ・リフォーム相談なども行っている。
「分ける」とわかるモノの内容と総量
家の中をすっきり片づけて、快適な空間で暮らしたい。その理想の前に立ちはだかるのが、モノを捨てるという作業だ。
「ゆうゆう世代は、頑張って生きてきた分、思い出のものも増えるし、モノへの愛着も深まる。もったいない、捨てて後悔したくない、という思いもあるでしょう。無理に捨てなくてもいいんですよ」と話すのは、住まい方アドバイザーの近藤典子さん。
「片づけの基本は、モノを整理し、定位置を決めて収納すること。整理=捨てることと思う方が多いですが、実は整理とは『分ける』作業。どんなものをどれだけ持っているのかを明確にするため、まずはカテゴリーごとに大まかに分ける。たとえば洋服なら、クローゼットにかけてあるトップス、ボトムス、ワンピースなど丈の長いものに分けます。すると各アイテムの内容と量がわかります。これがわからないと、必要かどうかもわからないのです。次に、それらをどこに収納するかイメージする。この二つの工程を踏むと、『クローゼットにお気に入りのワンピースをゆったり吊るしたいから、ヨレヨレのシャツは処分しよう』と、前向きな気持ちで取捨選択できるように」
ここで頭を悩ますのが、残すか捨てるか、迷うもの。
「『デザインが好き』とか言語化できる理由があれば、残してもいいので、とりあえず紙袋などに入れておく。作業の手を止めないことが大切です」
収納は後回しでOK
整理作業で挫折しないためには、順番もポイントだという。
「一気に整理しようとせず、少しずつ進めましょう。その際、仕分け作業が簡単なものから始めるのがおすすめ。洋服ならば、かける服→畳む服、台所は、食品や調味料→調理道具→食器→雑貨類→密閉ケースの順で」
残すものは、イメージした収納スペースに仮置きをする。
「安易に収納グッズを買わないこと。分ける作業を続けていると、自分にとって必要なものを選ぶアンテナが磨かれて、片づけの筋道が見えてきます。収納を考えるのはその後です」
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