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【シニアの働き方】今の仕事を何歳まで続けるか?あと10年働くために必要なこととは!?

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ゆうゆう編集部

この先の働き方についてどのようにお考えでしょうか。「まだまだバリバリ働きたい」方もいれば、「自分や家族との時間を大切にしていきたい」方もいるでしょう。そこで、「お金講座」最終回では、10年先を見据えた働き方とお金とのつき合い方について、社会保険労務士の伊藤紀代美さんに伺いました。

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今後10年で大切なのは自分のペースで働くこと

「人生100年時代」。さまざまなシーンで耳にするようになりました。最新のデータによると、女性の平均寿命は87・14歳。20年後には90歳を超えるといわれていますから、100年を生きる未来はそう遠くないのかもしれません。いずれにせよ、女性の老後は長い。だからこそ、長生きのリスクにしっかり備えることがとても大切です。

高齢者の就業状況の推移を見てみると、2023年の65歳以上の就業者は914万人。長寿化を反映して、この数字は右肩上がりの状況が続いています。働けるうちは働き、自身で収入を得て、社会とつながる。それがこれからのベーシックな「老後」の姿であり、長生きに対する備えともなりましょう。

ここで皆さんに、こんな問いを投げかけたいと思います。「この先10年、どのように働きますか?」

フルタイムであれば、安定した収入が確保できる一方、時間的な制約に苦慮されている方もいることでしょう。パートタイムであれば、「年収の壁」に阻まれて思うように収入が得られないなんてことも。フリーランスの方なら、自由な時間に働けるけれど、収入が安定しないと感じているかもしれません。

どのような働き方であれ、家族のケアを担うことが多い女性は、家事や育児など、個別の事情と何とか折り合いをつけながら、これまで働いてきたのではないかと思います。

私自身も高校生の子をもつ親として、仕事とのバランスに日々悩みながらフルタイムで働いています。ですが、「この先10年」というスパンで考えれば、子育てはフィナーレへ。その後自由な時間が格段に増え、これまでより自分本位な働き方を選べるステージに移っていくのだろうと感じています。

年を重ねれば、病気のリスクは高まりますから、今後はご自身の体調の変化や病気といった新たな事情と向き合うことにもなるでしょう。それでもなお、多くの方にとってこれからの時間は、より自身の希望に沿った働き方が可能になるのではないでしょうか。ぜひここで、この先10年の働き方を問い直していただけたらと思います。

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疲れやすい、手指がこわばる、汗をかきやすい……。これまで経験したことのない体調不良に戸惑う時期ですが、この時期の不調は「これって更年期?それとも単なる老化?」と判断がつきにくいものも多く、どう対処すればいいのか不安を抱える人も多数。

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介護や病気でも柔軟な働き方ができるよう準備を

労働力不足といわれる昨今は、柔軟な働き方を支援する方向へ社会が大きく舵を切っています。働く期間が長くなれば、さまざまな事情を抱えながら働く方も必然的に増えていきます。なかでも家族の介護はその代表的なものといえましょう。

仕事と介護を両立している方は300万人を超え、支援する制度は急ピッチで整備されています。表1は両立を支える主な制度をまとめたものです。今年4月に拡充され、今後広く浸透していくことが期待されています。利用できる制度は勤務先の就業規則で確認できます。いざというとき慌てることがないよう事前に見ておきましょう。

近年は病気になっても治療と並行して働く方も増加していて、がん治療を受けながら仕事をしている方は50万人にも上ります。仕事と治療の両立をサポートする会社も増えてきていますが、会社に支援制度がなくとも、休職などで収入が減少した場合、健康保険から傷病手当金が、国民年金や厚生年金から障害年金が支給されることもあります。厚生労働省のWebサイト「治療と仕事の両立支援ナビ」には、相談できる支援機関が都道府県ごとに掲載されています。こちらも積極的に活用されるとよいでしょう。

【シニアの働き方】今の仕事を何歳まで続けるか?あと10年働くために必要なこととは!?(画像2)

※一定の要件を満たせば、雇用保険から「介護休業給付金」が支給される

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