【シニアの働き方】今の仕事を何歳まで続けるか?あと10年働くために必要なこととは!?
年金+仕事で得る収入を確認して自由な時間を豊かに
働き続けることは長生きの備えとして有効ですが、お金とのつき合い方を正しく理解することも大切です。長い老後を見据え、何歳までどんな働き方で収入を得ていくのか、年金はいくらもらえるのか、これらを踏まえた具体的なライフプランを早期に立て、ご家庭の資産寿命をしっかり把握しておきましょう。年金額は、毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」や、日本年金機構の「ねんきんネット」で確認できますので、こちらもぜひ活用してみてください。
女性の健康寿命は75・45歳。健康上、何の制限もなく活動できる時間は、実はそう長くはありません。だからこそ、自由度が増していくであろう60歳以降はお金の使い方もまた大切です。たとえば、60歳以降のライフステージを①60代②70代③80代以降の3つに分け、最も活動的でいられる①の支出を思い切って厚く見積もる。そして「いつかやってみたかったこと」にも積極的にチャレンジ、自由な時間を存分に楽しむ。②③とライフステージが進めば、活動量は下がり支出も自ずと減っていきますから。「元気なうちにもっとお金を使って楽しみたかった」、そんな後悔だけは避けたいものです。そのときどきのライフスタイルに合った働き方を柔軟に選び取り、上手くバランスをとれれば、誰もが心豊かに過ごしていけるでしょう。
※法制度などは、2025年4月末現在のものです。
※この記事は「ゆうゆう」2025年7月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
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社会保険労務士
伊藤紀代美
いとう・きよみ●人事労務の専門家として、企業の労務相談や給与計算、社会保険手続き、助成金申請など幅広い業務を担当。共同通信社「経済ウィークリー」のコラムなどを執筆。
いとう・きよみ●人事労務の専門家として、企業の労務相談や給与計算、社会保険手続き、助成金申請など幅広い業務を担当。共同通信社「経済ウィークリー」のコラムなどを執筆。