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「一杯だけ残ったカレー、翌日の昼ごはんに」これがまさかの悲劇に…!【食中毒体験記】

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ゆうゆうtime編集部

家族に大好評だった、手間ひまかけた特製カレー。ひと晩寝かせて迎えた“至福のランチタイム”のはずが、思いもよらぬ展開に――。再加熱もしたはずなのに、一体なにが?

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一晩寝かせた特製カレー。しっかり再加熱したはずだったのに…

60代の私が、40代の頃の出来事です。
当時、高校生と中学生の娘二人は運動部で、とにかくよく食べる時期でした。
夫も若い時は大食漢だったので、夕食時には「お腹空いた」の大合唱。作った料理があっという間になくなっていました。

5月のある日、大きな鍋いっぱいにカレーを作りました。玉ねぎを飴色になるまで炒めて鶏手羽元を煮込み、隠し味にニンニクも追加したわが家の味です。いつもの通り、夫も娘も「美味しい!」と言いながら何杯もおかわりし、鍋の中身はみるみる減っていきました。

ところが、最後に一皿分だけ残ったのです。「私の明日のお昼ご飯にしよう」と思い、鍋に入れたまま一晩寝かせました。

翌日、娘たちが学校に行った後、一人でゆっくりとお昼ご飯の準備をしました。ひと晩寝かせたカレーは美味しいとよく言いますよね。

鍋を火にかけて、ぐつぐつ煮え立つまでしっかりと再加熱して、熱々のカレーを一口、二口と味わいました。二日目にはジャガイモがルウに溶けて、肉も骨から外れるほど柔らかくなるので、とてもおいしいのです。スパイスも効いているし、十分加熱もしたし、まだ5月で暑くもないし、大丈夫だろうと安心しきっていました。

激しい腹痛が私を襲う 毒素は消えないってどういうこと⁉

ところが、夕方頃からお腹に違和感を覚えました。
最初は食べすぎかな?と思っていたのですが、その後急に調子が悪くなりました。激しい腹痛に襲われ、トイレに駆け込むと、ひどい下痢が始まったのです。
しかもそれだけでは済まず、吐き気も襲ってきました。完全に食中毒の症状です。トイレから出ることもできず、本当に辛い時間が続きました。

そんな時、部活から帰ってきた娘たちが私の様子を見て慌てて自動販売機に走ってくれました。「お母さん、スポーツドリンクだよ!」と手渡されたそれをちびちびと飲みながら「なんておいしいんだろう」と、今でもその時の味を覚えています。

その後、徐々に症状は和らいでいき、病院も行かずに済みましたが、しばらくお腹の調子が悪く、本当に参りました。
その時はしっかりと再加熱したつもりでしたし、スパイスも効いているから大丈夫だろうと思っていました。

でも二日目のカレーやシチューで起こりやすい食中毒の原因菌が「加熱では菌は死んでも、毒素まで消えない」なんて……知りませんでした。
今では、カレーやシチューが残っても、熱いうちに小分けにして冷蔵庫で保存するようにしています。
二日目のカレーが招いた悲劇でした。

(60代・パート)

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