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50代・60代女性必見!仕事・家事・介護で疲れた心を癒す、精神科医Tomy先生のアドバイスとは?

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ゆうゆう編集部

家事や仕事、介護や子どもの心配……。体力は落ちるのに悩みは増えるゆうゆう世代。全部を頑張ろうとして疲れがたまっていませんか。その頑張り、本当に必要でしょうか? 完璧でなく、ほどほどでいいのでは? 「ほどほど力」を提唱する精神科医のTomy先生に、読者の「仕事・家事・介護」に関するお悩みに答えていただきました。

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お話を伺ったのは
精神科医 Tomy先生

トミー●1978年生まれ。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医。
フォロワー数39万人突破のX(旧Twitter)が人気で、テレビ・ラジオなどマスコミ出演多数。
『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』に始まる「1秒シリーズ」(ダイヤモンド社)は大ベストセラーに。
他に『精神科医Tomyの自分を大切にする習慣』(フォレスト出版)など著書多数。

Tomy先生教えて!こんなときこそ「ほどほど力」の使い方ヒント【仕事・家事・介護】

Q 職場でいい加減な仕事をする人がいて、注意しても直りません。時間の無駄だと思って自分でやってしまいますが、同じお給料でなぜ私ばかりに負担が?と疑問を感じます。(M.R.さん 54歳)

A まずは、あなたがやらないことです。やってしまうと、その人の問題が職場で認識されなくなってしまいます。ダメですよと注意だけして、その記録をとっておく。あなたが上司なら責任をとる必要がありますが、同僚ならそうではないですよね。あなた自身も、他人の問題と自分の問題を分けて考えることが必要です。もうひとつ考えたいのは、その仕事がいい加減では本当にダメなのかということ。もしかしたら問題ないかもしれません。それでは嫌だと思うなら、自分の領域だけは納得のいくようにしましょう。

Q 実母の介護中。年々わがままになり、私はいつもイライラを抑えています。どこからが頑張りすぎなのかわかりませんが、頑張らないと介護なんてできないと思います。(S.K.さん 67歳)

A よくいわれることですが、やはり一人で抱えず人に頼ることが大切です。頼るというのは、ただ制度を利用するだけでなく、何に困っているか、何が辛いか、ケアマネージャーさんなどのプロに相談することです。実は私の患者さんでも、遠慮してすべてを打ち明けない人がいるのですが、プロの前では正直に泣きを入れていいんです。問題が明らかになってこそ、解決できるのですから。また、お母さんには体調の波もあるかもしれません。機嫌の悪いときはあなたも機械的に対応し、穏やかに話せるときに楽しい時間をもつ。そんなメリハリをつけてはいかがでしょう。

Q 年とともに家事が辛くなってきましたが、手抜きはしたくありません。料理は総菜を買っても結局もう何品か作ります。掃除も毎朝、洗濯も毎晩しないと罪悪感が残ります。(K.K.さん 66歳)

A 家事は何のためにするかという問題ですね。料理なら家族が満足してくれること、掃除や洗濯なら衛生的に過ごせることが重要ではないでしょうか。すべて手作りの食卓や、毎日、完璧にピカピカの家はあなただけのこだわりで、家族はそこまで求めていないかもしれません。それであなたが潰れてしまうことも、家族の願いではないでしょう。手抜きに罪悪感を抱く人は少なくありません。あなたが生き生きと暮らし、家族にも幸せを分け与えられるようにするためのちょっとした工夫だと前向きにとらえましょう。

精神科医Tomyのほどほど力  全力投球は、もう卒業よ

精神科医 Tomy著 だいわ文庫

全力で頑張り続けることに疲れてしまった人に、完璧を求めず自分らしく生きるための「ほどほど力」の大切さを教えてくれる一冊。日常で実践できる具体的なヒントも多く、読むうちに心の余裕が生まれ、毎日の生活がもっと楽になる。

※詳細は下のボタンから

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取材・文/志村美史子

※この記事は「ゆうゆう」2025年9月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。

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