【ガーデニング】秋の主役はダリア!初心者でも楽しめる育て方と花形バリエーション
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光武俊子
ダリアというと初夏の花と思われがちですが、実際には気温が下がり始めた秋にもっともよく開花。直径30cm以上の超巨大輪から愛らしい極小輪まで、バリエーション豊かなサイズや花色や花形が楽しめます。冬に凍結しない地域では植えっぱなしでもOKです!
9月に開花株をゲットしよう!
ダリアの原産地はメキシコの高原。春から夏は雨が多くて夏は冷涼、乾季になる冬は温暖な気候です。日本の夏は暑すぎて花は休みがちになりますが、秋によく咲きます。ゴージャスな花を霜が降りる晩秋まで庭の主役にしませんか。
ダリアはメキシコからスペインに持ち込まれ、日本には江戸時代の末期にオランダから渡来しました。海外でも日本でも品種改良が盛んに行われて、花径や草丈、花色や花形のバリエーションが豊富です。寄せ植えにも使いやすいコンパクトなタイプから、皇帝ダリアのように屋根まで届く大型種まで、さまざまに楽しめます。
イモ状の球根は冬に地中が凍るところでは掘り上げて、春~夏に植えつける春植え球根。タネから育てるミニタイプもあります。ただし、9月下旬~10月はポットに植えた開花株がよく出回るので、根鉢を崩さないでひとまわり大きな鉢や庭に植えつけましょう。
バリエーション豊かな花形を楽しんで
草丈は20~30㎝の極矮性から120~150㎝の高性まで(皇帝ダリアは木立性なので別記事に)。花径も5㎝ほどの極小輪から30㎝以上の超巨大輪まで幅広いのですが、何より特徴的なのは華やかな花形のバリエーション! 15種類以上も分類されるなかで、人気のものを紹介します。
シンプルでキュートな魅力【シングル咲き】
多くは8枚の花弁からなる一重咲き。さまざまな花色があり、ブロンズの茎葉をもつ品種もあります。
花弁がそり返ったユニークな花形【カクタス咲き】
そり返った花弁がカクタス(サボテン)を思わせる花形です。花弁のそり返り方によって、外側にそり返って花弁がまっすぐな「ストレート」、内側に曲がる「インカープド」、花弁の先端だけがそり返る「セミカクタス」などがあります。
内側に巻いた花弁が特徴的【オーキッド咲き】
一重や八重の花弁が内側に巻いています。一重の姿がヒトデにも風車にも見えて個性的。
花径5㎝以下がポンポン咲き【花径5㎝以上がボール咲き】
花全体の形がボール状でかわいらしい。花のサイズによって名前が変わります。
花弁と副弁のアンサンブル【コラレット咲き】
一重咲きの花弁内側に副弁があって、色形の違いで引き立て合います。
