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「たとえ本心でなくとも言ってみてください」心理学者が教える、【イライラ解消の言葉】

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内藤誼人

「小さなことでくよくよするな」と言われますが、くよくよするのはとても人間らしいこと。恥じる必要はないと、心理学者の内藤誼人さんは言います。では、くよくよしたときは、何をすればいい? 話題の新刊『くよくよしたら手を洗おう。』から、抜粋してお届けします。第2回は、くよくよが続いたらおすすめの2選!

▼第1回はこちら▼

>>1万人の貧乏ゆすりからわかったこと!イライラを消す3つの簡単習慣とは?【心理学者が伝授】

「モノに当たる」のはストレス発散効果なし! イライラしたら何もしないのが吉

イライラしたり、怒りを感じたりしたとき、感情にまかせてクッションを殴ったり、ドアを思いっきり閉めたりしていませんか? モノに当たるとスッキリするという「カタルシス理論」は、心理学でも長く信じられてきた説です。

しかし、米国オハイオ州立大学のブラッド・ブッシュマンは、カタルシス理論を真っ向から否定。まず、参加者にエッセイを書いてもらい、ペアの相手に読ませました。この相手は実は仕込みで、エッセイをボロクソに酷評。怒りを誘発します。その後、パンチングバッグを殴るグループ、何もしないグループに分けて、その後の攻撃性を測定しました。

すると、パンチングバッグを殴った人の怒りの度合いは、平均で29.78 、何もしないグループは26.25と明らかな差が出ました。

「怒りを発散すればおさまる」というのは間違った思い込み。実際には、攻撃的な行動をとるほど、怒りはさらに燃え上がってしまうのです。

モノに当たっても、壊れたり、散らかったり、他人を怖がらせたりと、いいことは何もありません。イライラしたら、何もしないでじっとやり過ごすのが一番です。

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