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幸福度の高い人がしているたった2つのコトとは?心理学者が教える心のラクな生き方

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内藤誼人

「小さなことでくよくよするな」と言われますが、くよくよするのはとても人間らしいこと。恥じる必要はないと、心理学者の内藤誼人さんは言います。では、くよくよしたときは、何をすればいい? 話題の新刊『くよくよしたら手を洗おう。』から、抜粋してお届けします。第3回は、くよくよを寄せつけない考え方2選!

▼第2回はこちら▼

>>「たとえ本心でなくとも言ってみてください」心理学者が教える、【イライラ解消の言葉】

相手の気持ちを考えすぎないほうが、誤解やすれ違いが生まれにくい

相手の表情がちょっとくもっただけで「私、何か悪いこと言ったかな?」と気になってしまう。メールの返信が来ないと「怒っているのかも」と心配になる......。そんなふうに、人の気持ちを深読みしてしまう癖、心当たりはありませんか?

米国コネチカット大学の心理学者、ジェームズ・カウフマンは、「シルビア・プラス効果」という心理現象を明らかにしています。これは、若くして命を絶った女性詩人、シルビア・プラスにちなんで名づけれたもので、「創造的な女性は、男性よりも精神的な不調をかかえやすい」という傾向を示したものです。すぐれた創造性を持つ女性は、物事を深く考え、感受性が鋭い一方で、うつや不安といった心の負担も負いやすいことが示されました。

創造性や感受性の高さは、すばらしい資質です。でも、日常のコミュニケーションにおいては、それが裏目に出ることも。相手の真意を深く読み取ろうとするあまり、かえって誤解やすれ違いが生まれてしまうこともあるのです。

ときには、言葉をそのまま受け取る。相手の顔色を気にせず、自分の気持ちを優先する。そんな「考えすぎない力」も、心を守るうえでは大切なスキルです。

人間関係は、少し鈍感なくらいがちょうどいいのかもしれません。

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