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1つでも当てはまったら要注意!足腰が弱り始めたサインとは?筋力アップのための食事も

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古賀昭義

「よくつまずく」「よろけやすい」のは、足の筋肉が弱くなったせいかもしれません。「筋肉や骨は、早めの対策をとれば、まだまだ現役で活躍できます」と、整形外科医の古賀昭義さん。話題の新刊『「よくつまずく」「よろけやすい」人のお助けBOOK』から、抜粋してお届けします。第1回は、筋肉を強くする食べ物について。

なぜ歳をとると歩きづらくなるのか?

人は足腰が弱ってくると、どんなことができなくなるのでしょうか?

長く歩けなくなったり、階段を上るのがつらくなったり、ちょっとしたものにつまずいたり滑ったりして転びそうになったり......。

そうして自分で歩けなくなってくると人の手を借りなければならなくなり、ついには車いす、そして寝たきりにつながって、体の機能全体が徐々に弱っていきます。そうした寝たきりや介護が必要になった高齢者の原因の多くを占めるのが、運動器症候群、すなわちロコモティブシンドローム(ロコモ)です。

このロコモの原因は大きく分けると2つあります。

1.活動量の減少による筋力・バランス力の低下

通常、筋力やバランス力は日頃から体を動かすことによって維持されています。したがって、外出する機会や家事をする頻度が減れば、少しずつ活動量が減ります。活動量の減少に伴って足腰の衰えを自覚するようになると、自分の体力に自信がなくり、転ばないように活動の機会を減らそうとします。その結果、さらなる活動量の減少につながって悪循環となり、いつの間にか歩くことすらおぼつかないほど足腰が弱くなってしまうのです。

2.運動機能に影響を及ぼす病気(骨・関節機能の低下)

年齢を重ねて高齢者になればなるほど、ひざや腰などの関節や骨に影響を及ぼす病気や、運動機能をつかさどる神経や筋肉に影響する病気が出てきやすくなります。例えば、変形性ひざ関節症や変形性股関節症、変形性脊椎症、骨粗しょう症、サルコペニア(筋肉減少症)などです。

こうしたロコモになっていないか、あらためて確認してみましょう。

足腰が弱くなってきたサイン

1.片足立ちで靴下がはけない
2.家の中でつまずいたり滑ったりする
3.階段を上り下りするのに手すりが必要である
4.横断歩道を青信号で渡り切れない
5.15分くらい続けて歩けない
6.2kg程度の買い物をして持ち帰るのが難しい
7.家の中のやや重い仕事(掃除機の使用、布団の揚げ降ろしなど) が難しい

※7項目のうち、1つでも該当する人は足腰が弱くなりかけているかもしれないので、注意してください。

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