「早く60歳になりたい」年齢にとらわれず、幸せを掴み続ける行動術【LiLiCoさんのターニングポイント・前編】
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以前、アメリカの動画で見たエピソードが印象に残っています。50ドル札を掲げて「欲しい人はいますか?」と問いかけると、ほとんどの人が手を挙げたのに、実際に取りに行ったのは一人だけでした。『彼女と皆さんの違いは何でしょう?』と問われ、答えはシンプルで、『彼女は取りに行った。あなたたちは見ていただけ』。人生も同じです。欲しいなら取りに行く。それだけなんです」
過酷だった来日直後の生活
LiLiCoさん自身も、何度もそうやって第一歩を踏み出してきた。18歳でスウェーデンから日本に渡ったときも、言葉も文化もわからない中で、目の前のチャンスを掴むために行動し続けた。36年前、初めて自分のプロフィール写真を撮るために2万円を払った日のことも忘れられない。
「写真がフィルム時代だから、一枚も良い写真が残らないこともあって。それが悔しさと失敗から“自分をどう見せるか”を学んで、セルフプロデュースの第一歩を踏み出すことができたんです。その後も、自分で選んで、決断して、動く――その繰り返しでした。とある撮影では、予算がないという理由でいつも同じようなカットばかりになるのが嫌で、たくさんの布を持ち込んでオリジナルのセットを作り上げたこともあります。予算がないなら、知恵と工夫で乗り越える。誰かがやってくれるのを待つのではなく、自分から動くことで道は開けると信じてきました。一歩を踏み出せば、景色は一瞬で変わります」
感情を押し殺さずに生きることが、本当の強さにつながる
一見すると、LiLiCoさんはとても前向きでエネルギッシュに見える。しかし本人は「根本的には超ネガティブ」だと笑う。
「ポジティブを装った、取ってつけたような元気づける言葉を聞くと、逆に疲れてしまうことさえあります。だからこそ、私はリアルであることにこだわりたいんです。悲しいときは泣く、悔しいときは悔しいと言う。感情を押し殺さずに生きることが、本当の強さにつながると信じています。テレビ番組でも、台本通りには話しません。もちろん台本はありますが、そこに書かれた言葉はスタッフの考えであって、私自身の言葉ではないから。生放送を続けてこられたのも、自分の言葉で語り続けてきたからだと思います」
「感じて生きる」。これは彼女の人生哲学そのもの。作り物のポジティブさは人に伝わらないし、すぐに見抜かれてしまう。だからこそ、嬉しいときも悲しいときも、そのままの自分でいたいと考えている。年齢を重ねる中で直面する現実についても、「リアルに受け止めることが前に進む力になる」という。
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