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「早く60歳になりたい」年齢にとらわれず、幸せを掴み続ける行動術【LiLiCoさんのターニングポイント・前編】

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ケガに負けずスクワットを日課に!

「年齢を重ねると、体や見た目に変化が訪れるのは仕方のないこと。歯が変色したり、髪が薄くなったり……、現実を突きつけられる瞬間もあります。私、50歳になったらポールダンスに挑戦しようと思っていたんです。その矢先に、雨の日の坂道で転んで、膝を骨折してしまって。手術を受けて、その後2ヶ月は松葉杖の生活をして、一旦、ポールダンサーの夢はおあずけに。ケガから5年経っても完治はしていないし、『正座はもう一生できない』なんて言われましたけど、そんな一言に負けません。ただ、もう絶対に転びたくないですし、これからも自分の足で元気に歩きたいからジムにも通うし、日々のスクワットも欠かしません。
見て見ぬフリをせず、ちゃんと向き合うことで、老いの速度が少しでもスローになるなら、何もしないよりは絶対にいい未来につながるはず。これは、健康や美容に限らず、心にも通じることだと思います。自分の弱さや不安を認め、それでも前に進む。その繰り返しが、人を成長させてくれると思います」

幸せは、常に自分の中から生まれるもの

50代になった今、彼女が強く実感しているのは「ハッピーは自分の中にある」ということ。
外から与えられるものではなく、自分の心が決めることなのだ。

「同じ出来事でも、それを楽しいと思うかつまらないと思うかは自分次第。例えば、取材を受けるときだって、私が『楽しい』と思えば楽しい時間になるし、『疲れているから嫌だな』と思えばその通りになってしまう。幸せは、常に自分の中から生まれるもの。

だからこそ、これからも私は自分を止めずに進み続けたい。50歳でのミュージカルデビューも、母国スウェーデンでの歌手デビューも、叶えたい夢のひとつでした。60代になったらポールダンスに挑戦したいという夢もありますし、近々で言えば着物の資格も取得予定です。60代をもっと自由に、もっと大胆に生きたいと思っています。」

次回は夫が所属するグループで不祥事が起きた際に直面したSNSの怖さ、食事をともにするのが年間に10回と多忙を極める中で夫婦の関係を良好に保つコミュニケーションなど、“人とのつながり”についてのLiLiCoさんの想いを語ります。SNS全盛の時代だからこそ、リアルに顔を合わせることの価値を、改めて考えさせられるはず。

PROFILE
LiLiCoさん

りりこ●1970年、スウェーデン・ストックホルム生まれ。18歳で来日し、89年から芸能活動を始める。TBS「王様のブランチ」の映画コメンテーター、J-WAVE「ALL GOOD FRIDAY」のラジオナビゲーターをはじめ、テレビ、雑誌などで幅広く活躍。服やジュエリーのデザイン、プロデュースも手掛けている。2024年には国際女性デー表彰式で「HAPPY WOMAN賞」、および外国映画文化の発展に貢献した人に贈られる「淀川長治賞」を受賞。プライベートでは2017年、ムード歌謡グループ「純烈」の元メンバー小田井涼平さんと47歳で結婚。

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