散歩で迷子?買い物でもたつく?認知症の日常トラブルを解消するコツ
「認知症はネガティブで偏見に満ちたイメージに支配されています」と話すのは『認知症世界の歩き方』著者の筧裕介さん。そんな思い込みを解消し、認知症に対する理解を深めるための具体例を紹介します。
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お話を伺ったのは
筧 裕介さん
『認知症世界の歩き方』著者、issue+design代表、工学博士
かけい・ゆうすけ●1975年生まれ。
2008年「issue+design」を設立し、社会課題解決のためのデザイン領域の研究、実践に取り組む。
主なプロジェクトに災害時の避難所運営を支える「できますゼッケン」、育児支援の「親子健康手帳」など。
二次元銀座商店街
歩き慣れた道なのに迷ってしまい、自宅に戻れない……。この不思議な商店街に迷い込むと、前後左右の方向感覚に狂いが生じます。車が道路をふさいでいるとその先に続く道が想像できなかったり、看板などの目印を覚えていられなかったりすることも。不安で押しつぶされそうな、迷子の子猫状態なのです。
散歩に出るたび迷子になる
アクティブな父は、毎日必ず散歩に出る。でも最近はしょっちゅう迷子になって、警察に保護されることも。正直、危ないからひとりで外に出ないでほしいと思ってしまう。
たとえば……
●ご近所に本人の状態を伝えておく
頼りになるのは周囲の「目」です。普段から交流し、困ったときはお互いさまと言える関係をつくっておきましょう。
●本人の了解のもとGPS機器を持ってもらう
GPS機器を持ってもらい、家族が居場所を確認できるようにする方法も。ただし、本人と相談して同意を得ること。
