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散歩で迷子?買い物でもたつく?認知症の日常トラブルを解消するコツ

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ゆうゆう編集部

カイケイの壁

私たちが当たり前に行っている「会計」という行為には、たくさんの手順があります。金額を聞く→記憶する→小銭と紙幣の組み合わせを考える→財布の中からお金を見つける→取り出す→店員に渡す、といったふうに。認知症の方はどれかひとつにつまずくととたんに混乱し、カイケイの壁にはばまれるのです。

買い物でまごつく

毎日スーパーに買い物に出かけていた母が、レジでもたつくことが多くなった。混んでいると後ろに並んでいる人に気がねするようで、最近はあまり出かけなくなってしまった。

たとえば……

●なじみの店を開拓する
なじみの店やなじみの店員さんを増やしましょう。本人の症状や苦手なことを伝えておけば、買い物のトラブルが減ります。

●電子マネーを使ってみる
電子マネーならお金の計算や取り出しが不要。使えないだろうと思い込まず、本人とよく相談して検討してみて。

スマホをどんどん活用しよう

スマホは使い方次第で「できないこと」「忘れること」を補う心強い助っ人になります。たとえば、多くの認知症の方が使っているのがアラーム機能です。アラーム音が鳴ったらトイレに行く、薬を飲むなど、やるべきことを思い出すためのツールとして利用されています。スマホなんか使うのは無理と決めつけないで、積極的に取り入れましょう。

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取材・文/本木頼子
イラスト/稲葉千恵美(オフィスナイス 『認知症世界の歩き方 実践編』より)

※この記事は「ゆうゆう」2025年10月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。

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