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秋の日陰で育つ草花[8選]植えっぱなしでOKの宿根草も!

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光武俊子

お彼岸ごろを華やかに彩る【リコリス】

開花期:8~10月
草丈:30~50㎝

日本では曼殊沙華(まんじゅしゃげ)(リコリス・ラディアナ)がヒガンバナとも呼ばれ、あまり好まれない向きがありましたが、欧米では秋の華やかな花として人気です。ナツズイセンやキツネノカミソリなど、仲間も多彩。半日陰で咲きますが、乾かし気味を好みます。

秋の日陰で育つ草花[8選]植えっぱなしでOKの宿根草も!(画像8)

ヒガンバナ

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ナツズイセン

ふんわり明るく日陰に群れ咲く【ユーフォルビア】

開花期:5~12月
草丈:30~40㎝

最近では多肉植物として人気のユーフォルビアですが、仲間のポインセチアのようにと呼ばれる部分が花のように観賞価値が高い園芸品種群があります。ダイアモンドフロストなどのシリーズや‛白雪姫’など。日陰で育てると白い小花が群れ咲くようで、カスミソウに似た効果があります。低木ですが、耐寒性がないので一年草扱い。

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ダイアモンドシリーズ

秋の日陰で育つ草花[8選]植えっぱなしでOKの宿根草も!(画像11)

‛白雪姫’

明るい日陰の下草や小鉢づくりで人気【ダイモンジソウ】

開花期:9~11月
草丈:5~20㎝

日本をふくむ東アジアに自生する多年草です。自生する地域によって変種があり、コレクションを楽しむこともできます。耐寒性はあるものの、冬は落葉して春に新芽を出します。小さくても漢字の「大」の字形の花が愛らしく、八重咲きや花色なども多彩な園芸品種が流通。

群れ咲き風にそよぐさまが秋の風情【シュウメイギク】

開花期:8~11月
草丈:30~120㎝

に育ち、かわいらしい花を群れ咲かせるので人気があります。古い時代に中国から渡来し、キブネギクのように帰化植物になったものも。花弁に見えるのは片なので長く楽しめるのもうれしいところです。高温や乾燥に弱いので、株元に直射光が当たらない場所で栽培します。

日陰で咲かせる花育ての注意点

購入した苗を日陰で育てて大丈夫か心配な場合は、鉢植えで日陰に置いて様子をみるのがおすすめです。弱っていくようでしたら日なたに移し、ゆっくりでも茎葉を広げるようなら、その場所で栽培できます。あまり怖がらずに、日陰の可能性を試してみましょう。

また、日陰では日なた以上に風通しのよい環境を心がけます。伸びた茎葉は早めに切り戻して、風の通り道を確保。とくに地面に近い位置を風が抜けるように心がけます。庭植えの場合はよほど乾燥した場合だけ水やり、鉢植えも表土が乾いてからたっぷり与えます。過湿になると根腐れしやすいので気をつけてください。

今回紹介した草花は、今秋はもう開花が間にあわないものもあるかもしれません。でも、苗が入手できたら寒くなる前に植えておくと、来秋の日陰を華やかにあるいはしっとりした風情で彩ってくれます。

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オーナメンタルグラスとは、観賞目的で用いられる装飾的な草本植物の総称です。イネ科やカヤツリグサ科などを中心に、葉の質感、色、姿の美しさから庭や花壇、寄せ植えに広く使われます。パンパスグラスやカレックスなどが代表例で、ナチュラルガーデンで人気です。

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グラウンドカバーとは、地表を這うように広がり、地面を覆う植物を指します。クリーピングタイム、シバザクラなどが代表的で、雑草の抑制や土壌の乾燥防止、美観の向上に役立ちます。

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植え替えとは、鉢植えや地植えの植物を別の場所や容器に移して育て直す作業を指します。生長に伴って根詰まりを起こしたり、用土の養分が不足したりした場合に必要で、植物の健康を保つために欠かせない手入れのひとつです。時期としては休眠期や生長初期が適していて、新しい用土や大きな容器、広い場所に植え替えることで根の活性化を促します。根の状態を確認しながら丁寧に行うことで、再び元気に育ちやすくなります。

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多肉植物とは、​乾燥地帯に適応するため、葉や茎、根に水分を貯蔵する組織をもつ植物の総称です。アロエ、エケベリアなどが代表的です。​ぷっくりとした独特の形状や多様な色彩が特徴で、室内外の観賞用として人気があります。

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切り戻しとは、伸びすぎた枝や茎を途中で切り詰める作業で、植物の形を整えたり、次の花や芽の発生を促す目的で行います。開花後に行うことが多く、風通しをよくし、病害虫の予防にもつながります。

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八重咲きとは、花びらがたくさん重なって咲く花のことです。通常の花よりも華やかでボリュームがあり、豪華な印象を与えます。バラ、ダリアなど、多くの植物に八重咲きの品種があります。

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根腐れとは、土の水はけが悪いことによって、植物の根が腐ってしまう状態をいいます。肥料の与えすぎでも根腐れが起こることがあります。根腐れをほうっておくと、葉がしおれたり枯れたりします。

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斑入りとは、白や黄色、クリーム色など、本来の植物の色とは異なる色の模様が入っている状態のことを指します。斑入りの葉の植物は観賞価値が高く、花が咲かない季節でも楽しめますが、日差しが強すぎると、斑の部分が茶色く焼けてしまうことがあります。

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宿根草とは、一度植えると毎年花を咲かせる植物のことです。冬に地上部が枯れても地下部が生き続け、翌年再び芽を出す植物を指すことが多いです。​

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多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

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一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌春から初夏に開花する「秋まき一年草」に分類されます。代表的な春まき一年草には、ヒマワリやコスモスがあります。短期間で生長し、華やかな花を楽しめるのが特徴です。

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開花とは、植物がつぼみから花を咲かせる現象を指し、植物のライフサイクルの中で繁殖を目的とした重要な段階です。開花には品種ごとの遺伝的要因に加え、温度・日照・水分・肥料などの栽培環境が大きく関係しています。開花の時期や条件を正しく理解することは、ガーデニングにおいて花を美しく咲かせるための基礎知識の一つとなります。

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表土とは、ガーデニングや農作業において地表のごく浅い部分を指し、植物の生育に重要な土壌層です。この部分は通常、有機物や微生物が豊富で、植物が栄養を吸収しやすい環境を提供します。また、水分を保持しつつ排水性も高いため、根の生長を促進します。特にガーデニングでは、健康な表土を保つことが美しい花や元気な野菜を育てる鍵となります。草花を植える際には、表土の改良や適切な肥料の使用が推奨されます。

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草丈とは、植物が地面からどのくらいの高さまで育つかを示す言葉で、園芸品種の選定や植えつけ間隔を考えるうえで重要な指標になります。低い草丈の品種は鉢植えや寄せ植えに向き、高い草丈の品種は庭の背景や目隠しとして活躍します。花壇づくりでは草丈のバランスを取ることで、奥行きや見栄えのよいレイアウトに仕上げられます。

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花弁とは、一般に「花びら」と呼ばれる部分で、花の中でも最も視覚的に目立つ構造です。昆虫を引き寄せるための鮮やかな色や形、香りを備えており、園芸植物ではこの花弁の特徴が観賞価値に直結します。八重咲きや一重咲きの違いも花弁の枚数に関係しており、育種や品種改良ではこの部分の改良が重点的に行われます。雨や暑さで傷みやすいため、花弁の丈夫さもガーデナーには重要なポイントです。

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球根とは、植物の栄養を蓄えた地下の器官で、翌年の発芽や開花に必要なエネルギーを蓄える役割を持ちます。チューリップやヒヤシンス、ユリなどが代表的な球根植物で、秋に植えて春に咲く秋植え球根、春に植えて夏に咲く春植え球根などに分類されます。球根は植え方や植えつけ時期、水はけのよい土などの条件を整えることで、毎年美しい花を咲かせることができます。

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株元とは、植物の茎が地面と接するあたり、根元の部分を指す言葉で、水やりやマルチング、病害虫の発生チェックなど園芸作業の上で注目すべき場所です。特に多年草や樹木では、株元の通気性や湿度が健康維持に大きく関係し、落ち葉や腐葉土のたまり過ぎによって蒸れたり、カビが発生するリスクもあるため注意が必要です。冬越しや剪定後の管理でもポイントになる場所です。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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低木とは、一般的に高さが約2メートル以下の小型の木を指します。ガーデニングでは庭の縁取りやアクセントとして使われることが多く、ツツジやユキヤナギ、ローズマリーなどが代表的です。剪定がしやすく、生長も制御しやすいため、初心者にも扱いやすい特徴があります。また、低木は季節ごとの花や葉の変化を楽しむことができ、庭に四季折々の彩りをもたらします。

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萼とは、花の一番外側にある葉のような構造で、つぼみを保護する役割を果たします。多くの植物では緑色で硬く、花が咲いた後も果実の下に残ることが多く、花の構造や分類を理解するうえで重要な要素です。例えば、ナスの実の下部についている星形の部分が萼であり、種によっては目立たず早期に脱落するものもあります。また、ガクアジサイのように、萼が大きく発達して花のように見える装飾花となる場合も多くあります。

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苞とは、花の近くにつく葉のような部分で、本来の葉とは形や役割が異なります。ポインセチアやブーゲンビリアなどは、この苞が色づいて花のように見えます。実際の花は中心にある小さな部分で、苞は花を守る役割をしています。

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株とは、地面から芽を出して生長している植物の基本単位を意味し、特に多年草や野菜苗などでよく用いられます。例えば「このラベンダーは大株に育った」といったように、株の大きさや状態は植物の生育具合を示す指標にもなります。ガーデニングでは株分けや株の更新、株元の管理など、長期的な育成を考えるうえで頻出する概念です。

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枝とは、植物の幹や主軸から分かれて伸びる部分で、葉や花、果実をつける役割があります。枝の生え方や配置によって光の取り込み方や風通し、樹形が左右されるため、剪定や誘引を通じて理想的な姿に整えることがガーデニングでは大切になります。

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