驚きの事実!80歳までに3人に1人が発症する【帯状疱疹】その予防策とは
発症と後遺症を抑えるワクチン。接種は50歳以上が対象
帯状疱疹発症を予防するとともに、重症化や後遺症のリスクを下げるのが帯状疱疹ワクチンだ。
「接種対象年齢は50歳以上とされています。ワクチンは『生ワクチン』と『不活化ワクチン』の2種類。『生ワクチン』は昔からある水痘ワクチンで、接種は皮下注射で1回。予防効果は約50%、効果は8年ほどです。免疫抑制剤を服用している人は受けられません。『不活化ワクチン』は2 02 0年に発売された新しいワクチンです。筋肉注射で2カ月の間隔をあけて2回接種します。予防効果は、ほぼ100%。後遺症の抑制効果も高く、10年以上効果があるとされています。こちらは免疫抑制剤を服用している人も受けられます」
接種費用は自己負担で、「生ワクチン」は約1万円、「不活化ワクチン」は2回で計4万~5万円程度。医療機関によって異なる。
「補助金制度のある自治体もありますが、多くは自己負担です。どちらを受けるかは、かかりつけ医や皮膚科で相談を」
ところで、帯状疱疹は一度かかれば、再発はしないのだろうか。
「残念ながら、免疫力が低下すると再発もあります。一度かかった方も、ワクチン接種はできます」
50歳以上の患者の約2割は、帯状疱疹後神経痛の後遺症へ移行するという報告もあるので、ぜひ、接種を検討したい。
【ドクターから一言】
痛みや症状が出る場所は人それぞれ。帯状疱疹を疑ったら、迷わず受診を。夜間や休日なら救急外来もOK。
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