私のターニングポイント
まもなく92歳なのにまさかの片足立ちを披露!若さの秘訣は鮭とブロッコリーと夜のあれ!
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佐藤望美
ハリウッドで活躍したメイクアップ・アーティストのカオリ・ナラ・ターナーさん。91歳の今も現役で、仕事もプライベートも充実した毎日を送っています。インタビューの最後は、健康と美しさを支える習慣、そして人生を楽しむための工夫についてお届けします。
「年齢の壁」を感じたのは80歳を超えてから。「疲れる」「面倒くさい」という感覚が理解できるように
―ハリウッド映画やテレビドラマのメイクアップ・アーティストとして、長年活動してきたカオリさん。バリバリ働いていたのは何歳くらいまでなのでしょう?
70代までは普通に映画の仕事をこなしていました。日本とアメリカを行き来していたし、家にじっとしているということはなかったですね。でも、80代になると「疲れたな」「面倒くさいな」と思うようになったんです。疲れるってこういうことか!って。それでも仕事しているほうが楽しいから、オファーが来れば仕事に出ていたのだけれど。
―80歳までそれを感じなかったことは、すごいことです!
仕事場に行けばいろいろな人に会えて、刺激をもらえます。それに、差別を受けたりいじめられたりすることはいっさいありませんでしたね。もともとメイクアップの仕事を始めたのが41歳。人より遅いスタートですよ。何かを始めるのに遅すぎることはないけれど、明日じゃダメ。そう思って、毎日チャレンジしていたら91歳になっていたという感じです。年と思えば年だし、年じゃないと思えば年じゃない。それを決めるのは自分自身なの。今も毎日楽しくて仕方ありません。
食事は1日2食。鮭とブロッコリー、そして晩酌も欠かせません
―今は日本暮らしだそうですが、1日のスケジュールは?
7時か8時に起きて、まずは本を2時間くらい読みます。朝ごはんは食べずに、昼ごろに1回目の食事。毎日必ず食べるのはご飯と鮭ですね。鮭は女性に必要な栄養素が全部入っていると、お医者さんの本に書いてあったの。アメリカには塩鮭の切り身なんて売っていなかったから大変よ。鮭1匹丸ごと買ってきて、切り身にして冷凍していましたね。日本は手軽に買えるからありがたいです。ブロッコリーも毎日必ず食べる食材。青汁もよく飲んでいます。
でもこの夏は足がむくんでしまって大変でした。病院で診てもらったけれど、どこも悪いところはありませんでしたね。「歩いてください」って(笑)。熱中症が怖くて家に閉じこもっていたせいですね。仕事で動き回っていたからか、食事のおかげかわかりませんが、病気せず今も元気なのはありがたいことです。
夜は瓶ビールを毎日2本、必ず飲みます。飲む相手によって日本酒、赤ワインも。最近はハイボールもお気に入り。仲間が家まで訪ねてきてくれるので、よく飲むんですよ。
―映画コメンテーターのLiLiCoさんも飲み友達だそうですね!
そうなのよ!私を慕ってくれて、よく家に遊びにきてくれます。私も彼女のこととっても尊敬しているの。若いときにものすごく苦労しているのよね。彼女はスウェーデン、私はアメリカ。異国で大変な思いをしてきたことは私も同じだから、気持ちがよく分かるんです。メイクもスタイリングも全部自分でこなしていると聞いてからは、私がテレビ出演で着た衣装をあげたりもしています。
