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秋色に染まる草花と紅葉する低木[8選]庭やベランダをやさしく彩る【ガーデニング】

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光武俊子

秋は寂しい地味な季節と思われるかもしれません。ところが、じつは朝夕の寒暖差で花色が鮮やかになり、紅葉も美しくて、あでやかな彩りが楽しめます。紅葉する低木が1本、秋色の美しい草花が1鉢、庭やベランダにあるだけで、ハッとするほど印象的な秋の眺めに。

鉢植えでも低木なら紅葉を楽しめる

庭木は「紅葉の美しさ」で選びませんか? カシワバアジサイやドウダンツツジなどの低木なら、コンパクトに楽しめて鉢植えもOKです。その年の気候などの条件によりますが、鮮やかに染まる紅葉は見事。低木とはいえ草花よりインパクトのある秋色を楽しめます。

多年草一年草の草花も、霜が降りて冬枯れする前に、思いがけないほど鮮やかな秋色に染まるものがあります。花色を真紅に変えたり、葉色を赤や黄色に変化させるさまは、今年最後の命のきらめきを見るようです。

これらの草木は厳しい夏を乗り越えてきます。酷暑の中で水切れやハダニなどの被害にあわないように気をつけることが、健やかな秋の姿を楽しむポイントです。
あでやかな秋を演出してくれる低木や草花を紹介します。

秋色の草花&紅葉する低木 おすすめ8選

ふんわりした草姿は鉢植えでもかわいい【コキア】

観賞期:6~11月
草丈:50~80㎝

国営ひたち海浜公園で、春のネモフィラに続く人気者になっています。初夏からふんわりしたがみずみずしく楽しめて、10月下旬ごろから赤く色づきます。とくに刈り込んだりしなくても自然に整うは、鉢植えでトピアリーのように仕立ててもかわいらしい。一年草なので、その後は枯れます。

1株あると春から秋まで楽しめる【ギボウシ(ホスタ)】

観賞期:5~11月(開花期:6~8月)
草丈:20~80㎝

葉の形や色、斑の入り方などで多くの園芸品種があります。花よりむしろ葉の美しさに観賞価値があるリーフプランツの王様! 1で風格があり、耐寒性も耐陰性も高く、育てやすい多年草です。秋には輝くばかりの黄葉となり、うす暗い木陰などを明るく彩ります。

秋色に染まる草花と紅葉する低木[8選]庭やベランダをやさしく彩る【ガーデニング】(画像4)

開花期。

ピンクの花が真紅に染まって【セダム‛オータムジョイ’】

開花期:8~11月
草丈:30~50㎝

多肉植物として親しまれているセダム属のベンケイソウ。茎頂に小花を集めた大きな花序をつけ、庭でも存在感を発揮します。なかでも‛オータムジョイ’はピンクの花色が秋に深みのある深紅に変化して美しいものです。冬は地上部が枯れ、株元にバラのような冬至芽ができます。

秋色に染まる草花と紅葉する低木[8選]庭やベランダをやさしく彩る【ガーデニング】(画像5)

秋前の花色。

秋色に染まる草花と紅葉する低木[8選]庭やベランダをやさしく彩る【ガーデニング】(画像6)

秋の庭で。

秋色に染まる草花と紅葉する低木[8選]庭やベランダをやさしく彩る【ガーデニング】(画像7)

冬至芽。

幻想的なピンクのベール【ミューレンベルギア・カピラリス】

観賞期:9~11月
草丈:60~90㎝

和名はネズミガヤというイネ科のグラス。細く硬い葉はブルーグレーを帯び、冬の寒さによって落葉することもありますが、半常緑の多年草です。夏に伸び出る穂が秋にピンクに色づいて、ベールのように幻想的な美しさを見せます。鉢植えや切り花でも楽しめます。

トピアリーとは、樹木や低木を刈り込んで動物や幾何学模様など、装飾的な形に仕立てる園芸技法の一つです。常緑性で密に茂る植物(例えばボックスウッドやイチイ)などがよく用いられ、ヨーロッパの庭園文化にルーツをもちます。庭のアクセントやオブジェとして人気があり、定期的な剪定と管理が必要です。

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多肉植物とは、​乾燥地帯に適応するため、葉や茎、根に水分を貯蔵する組織をもつ植物の総称です。アロエ、エケベリアなどが代表的です。​ぷっくりとした独特の形状や多様な色彩が特徴で、室内外の観賞用として人気があります。

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耐寒性とは、植物が寒さにどれだけ適応できるかを示す性質のことです。特に冬のガーデニングでは重要な要素であり、気温が低くなる地域での植物選びの判断基準になります。例えば、パンジーやビオラのような耐寒性の高い植物は寒冷地でも育てやすい一方、熱帯原産の植物は室内栽培や防寒対策が必要です。耐寒性を知ることで、季節や地域に合ったガーデニング計画が立てやすくなります。

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多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

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一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌春から初夏に開花する「秋まき一年草」に分類されます。代表的な春まき一年草には、ヒマワリやコスモスがあります。短期間で生長し、華やかな花を楽しめるのが特徴です。

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ハダニは、庭や鉢植えでよく発生する小さな害虫で、植物の葉裏に付着し汁を吸うことで被害を与えます。暖かく乾燥した環境を好み、特徴的な斑点模様や葉の変色、枯れを引き起こします。特にバラや観葉植物で被害が目立ち、防除には葉水や専用の薬剤が有効です。定期的な水やりや湿度の管理で予防を心がけることも重要です。

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開花とは、植物がつぼみから花を咲かせる現象を指し、植物のライフサイクルの中で繁殖を目的とした重要な段階です。開花には品種ごとの遺伝的要因に加え、温度・日照・水分・肥料などの栽培環境が大きく関係しています。開花の時期や条件を正しく理解することは、ガーデニングにおいて花を美しく咲かせるための基礎知識の一つとなります。

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草丈とは、植物が地面からどのくらいの高さまで育つかを示す言葉で、園芸品種の選定や植えつけ間隔を考えるうえで重要な指標になります。低い草丈の品種は鉢植えや寄せ植えに向き、高い草丈の品種は庭の背景や目隠しとして活躍します。花壇づくりでは草丈のバランスを取ることで、奥行きや見栄えのよいレイアウトに仕上げられます。

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若木とは、植えてからまだ間もない若い樹木のことを指します。特に3~5年程度経過した未成熟な樹を呼ぶ場合が多く、幹が細く枝葉も少ないのが特徴で、支柱によるサポートが重要です。また、この時期の木は生長が盛んなため、適切な水やりや肥料を心がけ、害虫や病気にも敏感なので丁寧な管理が求められます。元気な若木を育てることが、将来の見事な庭木や果樹の収穫につながります。

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花穂とは、棒状に長く伸びた軸に花が密集して咲く花序の一種で、ラベンダーやミントなどのシソ科植物に多く見られます。花穂は多数の小さな花がまとまって咲くことで、視覚的にも香りの面でも存在感があり、昆虫を引き寄せる効果が高い形状です。ドライフラワーやポプリにも利用されることが多く、観賞と実用を兼ねた人気の高い花序形態です。

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花房とは、ひとつの枝や茎先端に複数の花が咲く花の集まりのこと。ブドウの房のようにまとまって咲く様子から名付けられました。アジサイやスイートアリッサム、藤などで見られ、花房のボリュームや形状は観賞価値や景観に大きな影響を与えます。花房全体の開花タイミングや持ちも、品種によって異なるため、剪定や追肥のタイミングを考える際にも注目される部分です。

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花序とは、複数の花が一定のパターンで並んだ構造を指し、植物の種類によって総状花序、円錐花序、頭状花序など多様なタイプがあります。例えばスズランのように一方向に並ぶものや、アジサイのようにまとまって咲くものなど、その形は見た目の美しさだけでなく、花粉の運搬効率や種子の散布にも関係しています。花序の形状は分類学や園芸品種選びでも注目される要素です。

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種子とは、植物が受粉・受精した後に形成する繁殖のためのもので、次の世代の芽を育てる命の源ともいえる存在です。種子には発芽に必要な胚と栄養分が蓄えられており、種類によって大きさや形、休眠期間などが異なります。ガーデニングでは、種子から育てることで苗の生長過程を楽しめる他、多様な品種にチャレンジするきっかけにもなります。

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樹高とは、地面から樹木の最も高い部分までの高さを指す言葉で、庭木やシンボルツリーを選ぶ際の重要な目安となります。植物の種類や品種によって最終的な樹高には大きな差があり、適切な樹高を見極めて植栽することで、住宅や周囲の景観と調和したガーデニングが実現できます。また、生長のスピードや剪定のしやすさにも関わるため、メンテナンスの観点からも考慮すべきポイントです。

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樹形とは、樹木の全体的な形や姿のことで、自然に育ったままのものから、人の手によって整えられたものまで、さまざまなスタイルがあります。たとえば「立ち性」「横張り性」「ほうき状」などがあり、ガーデニングでは庭のデザインやスペースに合わせて選ぶことが多いです。また、剪定によって希望の樹形をつくることも可能で、生け垣やシンボルツリーなどにおいて重要な要素となります。理想的な樹形を保つためには、生長の段階に応じた手入れや剪定が欠かせません。

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株元とは、植物の茎が地面と接するあたり、根元の部分を指す言葉で、水やりやマルチング、病害虫の発生チェックなど園芸作業の上で注目すべき場所です。特に多年草や樹木では、株元の通気性や湿度が健康維持に大きく関係し、落ち葉や腐葉土のたまり過ぎによって蒸れたり、カビが発生するリスクもあるため注意が必要です。冬越しや剪定後の管理でもポイントになる場所です。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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和名とは、植物の名前を日本語で表した呼び名のことです。ガーデニングにおいて、学名や英名に加え、和名を知ることで親しみやすさが増します。日本の文化や風土に根差した和名は、植物の特徴や用途、見た目を表現したものが多く、例えば「桜(さくら)」や「藤(ふじ)」などが代表例です。また、古文や和歌にも登場することがあり、日本の歴史や文学とも深い関わりを見せます。

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剪定とは、植物の不要な枝を切り取る作業のことです。形を整えたり、風通しをよくしたり、枝分かれを促したりする目的で行われます。剪定を行う目的に合った正しい時期に行うことが大事です。

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低木とは、一般的に高さが約2メートル以下の小型の木を指します。ガーデニングでは庭の縁取りやアクセントとして使われることが多く、ツツジやユキヤナギ、ローズマリーなどが代表的です。剪定がしやすく、生長も制御しやすいため、初心者にも扱いやすい特徴があります。また、低木は季節ごとの花や葉の変化を楽しむことができ、庭に四季折々の彩りをもたらします。

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株とは、地面から芽を出して生長している植物の基本単位を意味し、特に多年草や野菜苗などでよく用いられます。例えば「このラベンダーは大株に育った」といったように、株の大きさや状態は植物の生育具合を示す指標にもなります。ガーデニングでは株分けや株の更新、株元の管理など、長期的な育成を考えるうえで頻出する概念です。

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枝とは、植物の幹や主軸から分かれて伸びる部分で、葉や花、果実をつける役割があります。枝の生え方や配置によって光の取り込み方や風通し、樹形が左右されるため、剪定や誘引を通じて理想的な姿に整えることがガーデニングでは大切になります。

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