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【パリ在住30年のライターが教える】パリで大行列の日本発ランチとは?そのバリエにも驚き!

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ジョフロワ江美

フランスのランチといえば、やっぱりバゲットサンドやサラダ。そんな定番スタイルが、いま少しずつ変わっています。お昼時に行列ができるのは、なんと日本のお米ランチ。お弁当やおにぎり、いなり寿司まで! 若い世代には、アニメやマンガに登場する“B級グルメ”としても親しまれているとか。お米ランチの躍進ぶりを——パリ在住30年のライターがお届けします。

パリのテイクアウトランチの定番が「お米ランチ」に!?

バゲットとクロワッサンの国フランスで、お昼のテイクアウトメニューに、日本の主食「お米」が大ブームです。数年前からのブームが、昨年から更にバラエティー豊かな広がりを見せているように感じます。

パリの街では、平日のランチタイムにビジネスパーソンたちが、「おにぎり」「お弁当」「いなり寿司」「丼物」ショップに、行列を作って並んでいるのをよく見かけるようになりました。日本では、コンビニやスーパーで販売しているイメージが強い商品ですが、パリでは専門店が主流です。

週末になると、長い列の中からは観光客の英語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、北欧やアジアの言葉が聞こえてきます。

お米のランチが人気の理由の一つは、グルテンフリーで野菜中心のヘルシーな食材が使われていることだと思います。前にご紹介したレバノン料理もそうですが、オーガニックやヘルシーフードを意識して取り入れる人が多くなっているようですね。

ベジタリアンやヴィーガンの人たちも、素材や味に変化があり、楽しめると、頻繁に利用しています。

また、若い世代は、日本の漫画やアニメから影響を受けて、おにぎりはB級グルメの代表のひとつと話題になっているようです。

開店前から行列ができる、日本のお弁当

まず紹介したいのが、日本式のお弁当です。

日本人女性が1人で食材の仕入れから仕込み、お弁当作りまで手がける、小さなお店「4m2」 ( キャトルメートルカレ)。
開店前から、数量限定のランチボックスを求めて人々が集まります。

食材の自然な色を活かした彩り豊かなお弁当は、例えば、差し色に使われている赤い酢蓮根は、甜菜汁(ビーツの汁)で色付けするなどヘルシー。色粉や添加物は使わずに仕上げたお弁当は、明るいビタミンカラーが特徴です。

写真は唐揚げ弁当。胡麻和え、酢の物、煮物……と、野菜が豊富な様子が伝わると思います。唐揚げはサクサク感を楽しんでもらえるよう、販売の直前に揚げているそうです。

【パリ在住30年のライターが教える】パリで大行列の日本発ランチとは?そのバリエにも驚き!(画像2)

唐揚げサクサク!

お弁当は18ユーロ前後。円換算すると、驚く値段になってしまいますね。ちなみに、パンにハムをはさんだだけのサンドイッチが900円、スタバのクッキーが700円くらいです。

ベジタリアン弁当は、手作りの豆腐料理が人気です。
見た目の美しさと、体への優しさを大切にした日本のご飯です。

また、このお店は、予約制のケータリングも好評です。

ひき肉やチキン、青海苔、スプラウトなどを細かく載せた可愛い手まり寿司は、パーティ会場に華を添えます。

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ケータリングの手まり寿司

彩り豊かな食材を生春巻きで、いなり寿司風に巻いたフィンガーフード、ちまき、薄切り肉の巻き寿司など個性豊かなメニューが並びます。

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生春巻きのいなり寿司風

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ちまき

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ミニおにぎり

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お弁当屋さん「4m2」

「4m2」は、マレ地区の若者で賑わうお洒落な通りにあるお弁当屋さんです。営業はランチのみで、週に2日、木曜日と金曜日だけ開いていますが、2026年春からは平日5日間の営業予定だそうです。

【お店はこちら】
「4m2」
4 rue Charles-François Dupuis, 75003 Paris

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