朝食を食べないと太る!?77歳医師が教える【朝メシ改革】と血糖値スパイクを防ぐ方法
健康寿命&病気予防の9割は朝メシで決まる!? 77歳・鎌田 實先生の話題の新刊『鎌田式 最強のズボラ朝メシ!』(エクスナレッジ刊)から、先生が毎日実践し、50年かけて調べ上げた朝メシの極意お届けします。第3回は、血糖値スパイクを防ぐ方法。食べなければやせられる——は大きな誤りでした!
▼第2回はこちら▼
>>朝食を抜くと脳出血リスク36%増!?高齢者がラーメンやカツ丼を食べるのに適した時間も【77歳・鎌田 實先生】血糖値スパイクで糖尿病も悪化
朝メシを抜くと、午前中いっぱい空腹感が続くので、昼メシを早食いし、一気に食べてしまいがちです。
空腹感がやってくるときは血糖値が下がっています。そのときに、昼食を急いで食べると、今度は血糖値が急上昇します。
すると急上昇した血糖値を下げようと大量のインスリンが分泌されます。その結果、インスリンの分泌能力が低下し、糖尿病を発症しやすいのです。
また朝メシを抜くと、昼メシ後に血糖値スパイクが起こるといわれています。朝メシを抜くと午前中は血糖値が低い状態が続いていて、昼メシを食べると血糖値が急上昇します。このような血糖値が急激に上がったり下がったりすることを血糖値スパイクといいます。
血糖値スパイクが起こると、そのたびに血管を傷つけ、動脈硬化を進めます。さらに動脈硬化が進むと、脳卒中(脳出血や脳梗塞)や心臓病(虚血性心疾患)のリスクを高めます。
血糖値スパイクを避けるには、朝メシを抜かず、3食規則正しく食事することが大事なのです。 一般に、血糖値の問題も肥満の問題も、1日の総摂取カロリーが影響していると思われがちです。しかし、これは大きな誤りです。
朝メシを抜けばその分、カロリーが減るから、やせられるのではないかと思う人がいます。またそのほうが血糖値を上げないですむのではないかと思う人もいますが、これも大きな誤りです。朝メシを抜いたほうが太りやすいし、血糖値も上がりやすいのです。
健康的な食生活を実行するには、意識改革が必要です。例えば、サイダーやコーラなどの炭酸飲料をよく飲んでいる人がいますが、これらの清涼飲料水には砂糖が角砂糖換算で10〜15個ぐらい入っているものが珍しくありません。
飲むヨーグルトにも砂糖がたっぷり入っているものがあります。ヨーグルトは体によいと思っている人が多いと思いますが、砂糖たっぷりのヨーグルトでは血糖値を必要以上に上げてしまいます。それでも飲みたいという人は、甘くない飲むヨーグルトを探してみたらどうでしょう。
