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【50代からのひとりの楽しみ方】「ひとりは寂しい」から「ひとりを楽しむ」へ25年で女性のマインドが大変化!?

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ゆうゆう編集部

ためらいながら「ひとり」の一歩を踏み出して……

2007年、一冊の本が刊行され、社会的ブームを巻き起こしました。シングル女性がひとりで生きるノウハウを語る『おひとりさまの老後』(上野千鶴子・著)です。この頃から、ひとりを楽しむ女性が増えてきました。2006年10月号の「ひとり」企画には、こんな声が寄せられています。

「私がひとりで行動するのを夫が好まないのですが、50歳になったのを機に、思い切ってひとりレストランに挑戦しました。お店を出たときには何とも言えない達成感がありました」

2008年の「ひとり上手大賞」には100を超える応募があり、大賞は「後期高齢者の雄たけび」という、何とも勇ましい題名のエッセイに決定。ひとりで行動して楽しんだっていいんだ!とシニア女性が気づくのに、『ゆうゆう』も貢献できたのかもしれません。役割を終えたかのように、「ひとり」企画はしばらく途絶えることになります。

2008年11月号より

果てしなき草原駆けつつ風を呼び流れる雲追う孤独の自由 (80歳)

↑誌面で募集したひとり上手大賞には、思った以上の反響が。これは大賞を受賞したエッセイ「後期高齢者の雄たけび」の一節です。

お金と時間を使ってひとりを楽しむ

「ひとり」企画はその後、2017年と2025年に組まれています。この頃になると、ひとりで行動できるのは大前提。そのうえで、ひとり旅のコツや防犯対策など、より具体的なひとりの過ごし方が語られています。

今年『ゆうゆう』が「お金白書」で調査した、いいお金の使い方では、「家族のために使う」をおさえて、「趣味や旅行、外食など、自分の楽しみのために使う」が堂々の第1位。これは、一人の女性として精神的にも経済的にも自立したいという、読者の気持ちの表れではないでしょうか。

2017年12月号より

4年前に夫を亡くしてからひとり暮らしです。ひとりになって思うのは、「友人は宝」ということ。
みんなと週に1回、おしゃべりしながら近くの山を歩いています。 (76歳)


↑人はひとりで生まれてひとりで死んでゆく––––読者の皆さんのお手紙から、そういう覚悟のようなものを感じることが多くなってきました。ひとり上手さんが、どんどん増えています。

2025年5月号

2カ月に一度「ローバ(老婆)の休日をください」と家族に言って街に出る。(中略)
気分に任せて行きたい所へ足を延ばしている。(71歳)

25年間の主な「ひとり」企画

<2002年9月号>ひとり上手になりませんか

<2003年6月号>ひとり上手の達人になる基本ルール

<2005年2月号>ひとりを愉しむ生き方のヒント

<2006年10月号>ひとり上手が開く人生の新しい扉

<2008年11月号>「ひとり上手大賞」発表

<2017年12月号>おひとり様の老後

<2025年3月号>「いつかはひとり」でも大丈夫!

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※この記事は「ゆうゆう」2025年12月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。

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