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物価高は続く見込み。持っているお金「どう使う?」FP・井戸美枝さんに聞く【2026年お金予報】

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横田頼子

食品から光熱費まで、幅広く物価高となった2025年。「2026年も、引き続き物価高は続くでしょう。発想を変えて、持っているお金をよりよく使う方法を考えるのが得策です」と言う井戸美枝さんに、今を充実させ楽しく過ごすお金の使い方を伺いました。

井戸美枝さん ファイナンシャル・プランナー、社会保険労務士

いど・みえ●国民年金基金連合会理事。
専門は、生活に身近な経済問題、年金・社会保険問題。
雑誌や新聞で連載をもち、「難しいことをわかりやすく」がモットー。
『ひとりで自分資産はつくれる 52歳からお金を貯める・増やす』(主婦の友社)、『ゼロ活~お金を使い切り、豊かに生きる!』(扶桑社)など著書多数。

物価高は続く見込み。持っているお金を「どう使うか」がカギ

帝国データバンクによると、2025年に値上げした食品は2万381品目にも。食品以外に光熱費なども軒並み上昇して、家計には厳しい一年になった。

ファイナンシャル・プランナーの井戸美枝さんは、「物価上昇の原因である原材料費の高騰や異常気象、人手不足、円安などがすぐに解消するとは思えません。高市新政権は物価高対策を第一に掲げていますが、先行きはまだ不透明です」と、話す。

雇用・賃上げも促進される予想だが、恩恵を受けるのは現役世代。ゆうゆう世代には、さほど関係がなさそうだ。

「でも、落ち込まなくて大丈夫。年金はある程度物価に連動して上がりますし、急激に減るわけでもありません。子育てを終え、仕事も一段落したゆうゆう世代のこれからは、自分の人生を思う存分楽しむ時間。周囲の状況に一喜一憂するより、インフレ前提で生活費を見積もりつつ、自分の年金や資産をどう楽しく使うかを考えましょう」

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基準額の引き上げでより働きやすく

65歳以降、厚生年金に加入し働きながら老齢厚生年金を受け取る場合、賃金と年金の合計が基準額を超えると、年金が減額・停止になることがある。これを「在職老齢年金制度」といい、2026年4月より従来の基準額の月51万円から62万円に引き上げに。「基準額は、賃金の変動に合わせ毎年度見直される予定」

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