中高年女性の「指に力が入らない」「ふたが開けられない」へバーデン結節にも!【10秒神経マッサージ】とは?
「へバーデン結節」の患者の多くは中高年の女性です
「へバーデン結節」の主な要因は、手指の使いすぎや加齢などといわれていますが、まだはっきりとわかっていません。
「へバーデン結節」に悩んでいる人の傾向として、患者の9割は女性で、仕事や家事で手指をよく動かす人に発症が多く見受けられます。
例えば、美容師として 日中ハサミやくしを使っている人、学校の給食室で毎日大量の野菜の皮をむいたり、大きな鍋で力を使って調理をしている人、パソコンのキーボードで1日中入力作業をしている人、そして、水仕事で日々手指を酷使している女性などに、「へバーデン結節」になる人が多くいるのが事実です。
また年齢的には、特に40代以降の中高年女性に多く発症します。これは、更年期を機に女性ホルモンが減少することと無関係ではないでしょう。
女性ホルモンの中でも特に影響が大きいのは、エストロゲンです。エストロゲンは、女性らしい体つきや、髪や肌の美しさを保つだけでなく、骨や脳、血管、関節、皮膚、臓器など、体中の多くの器官の働きに大きくかかわっています。
そのため、更年期以降にエストロゲンの分泌が急速に減ると、不眠やのぼせ、骨粗しょう症、脂質異常症など、さまざまな不調症状が現れ、指の関節の柔軟性にも影響を及ぼしていると考えられます。
ちなみに、遺伝性は証明されていませんが、母親や祖母が「へバーデン結節」になっている人は、体質や生活習慣が似ていることを考慮して、指先に負担をかけないように注意する必要があります。
自分でできる対策
■「10秒神経マッサージ」を行うと、痛みが改善します。
■手指を使いすぎていると思ったら、適宜手指を休ませましょう。痛みがあっても作業をしなければならない時は、テーピングやサポーターをしましょう。
