力を入れると、指がカクンと跳ね上がる!【ばね指】に効く「10秒神経マッサージ」とは?[医師が解説]
「特に朝起きたとき、指の曲げ伸ばしがしづらい」という方は必読です。痛みの専門家・富永喜代先生の話題の新刊『「キャップが開けられない」「指が痛い・こわばる」人のお助けBOOK』から、一部抜粋してお届けします。第2回は、指を使いすぎている人がなりやすいという「ばね指」。
動かそうと力を入れるとばねのように跳ね上がる「ばね指」
「ばね指」は、手指の使いすぎなどで腱(けん)や腱鞘(けんしょう)がこすれ、炎症が起きて指が動かしにくくなる病気で、腱鞘炎の一種です。
通常、指の曲げ伸ばしをする際は、トンネル状になっている腱鞘の内側を腱が往復するように移動をしています。それが手指の使いすぎなどにより腱や腱鞘がこすれ合うと、厚くなったり硬くなったりなどの炎症が起こり、腱が引っかかることで、指の曲げ伸ばしがしづらくなるのです。
曲げ伸ばしがしづらい状態から、指を動かそうと力を加えると、指がカクンと跳ね上がるような動きになります。この跳ね上がる動きがばねのように感じられるので、「ばね指」という病名がついています。
ばね指の症状はどの指にも起こりますが、親指、中指、薬指に多い傾向があります。症状は朝方に強く現れる傾向があり、手指を使っていると日中は軽減することもありますが、悪化すると指の曲げ伸ばしが困難になり、日常生活に支障が出ます。
ばね指は、指がカクンと跳ね上がる症状の病気
●指の曲げ伸ばしがしづらい
●指を動かそうと力を入れると、指がカクンと跳ね上がる
●指の付け根が痛い
●朝方に指の跳ね上がりが出ることが多い
