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力を入れると、指がカクンと跳ね上がる!【ばね指】に効く「10秒神経マッサージ」とは?[医師が解説]

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富永 喜代

「ばね指」が起こる原因は、手指の酷使とホルモンバランスの崩れ

手指や手首を酷使すると、腱や腱鞘が過度に摩擦を起こして炎症が起こり、厚くなったり硬くなったりして「腱鞘炎」になります。

手や指、手首にはさまざまな場所で腱鞘炎が起こる可能性がありますが、手のひらの指の付け根で起きた腱鞘炎がばね指です。

ばね指の主な原因は、手指の使いすぎです。ばね指になる人は、日頃から仕事や趣味、スポーツで指を使いすぎている人などに多く見られます。1日中パソコンに向かって作業をしている人、重い荷物を運ぶことが多い人、ギターやピアノなど楽器の演奏でよく指を使っている人などは要注意です。

手指を酷使するたびに、過度な摩擦で腱鞘が硬くなったり太くなったり、腱も肥大することで腱鞘の通過障害を起こすなどして、より症状が悪化します。

さらに、女性のばね指の発症には、女性ホルモンが大きくかかわっています。したがって、ホルモンバランスが大きく変わる妊娠~出産期や、更年期に差しかかった女性に、ばね指の症状がかなり多く見られます。

女性ホルモンのエストロゲンには、腱や腱鞘を柔軟にし、血管を拡張してくれる役割があります。出産後や更年期にはエストロゲンの分泌が大幅に減るので、腱や腱鞘が硬くなって狭くなった血管の血流が悪くなり、ばね指を起こしやすくなるのです。

ばね指は男性にも症状が出ることがあります。また糖尿病の持病がある方にもよく発症する傾向があります。

力を入れると、指がカクンと跳ね上がる!【ばね指】に効く「10秒神経マッサージ」とは?[医師が解説](画像3)

ばね指は、仕事や趣味などで指を使いすぎている人がなりやすい

自分でできる対策

■「10秒神経マッサージ」を行う。
■手指を使いすぎていると感じたら、適宜中断して休ませるようにしましょう。
■痛みの初期にはアイシングなども効果的。

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