指先の細かい作業ができない!「手根管症候群」とは?症状と簡単セルフケア【医師が解説】
「手根管症候群」は出産期や更年期の女性に多い
「手根管症候群」の原因は、まだ明らかになっていませんが、妊娠~出産期や更年期の女性に多く見られることから、女性ホルモンの乱れや減少が影響していると考えられています。
「更年期」とは、閉経の前後約5年間、計約10年間のことをいいます。この更年期には女性ホルモンが減少しますが、それが原因で、日常生活に支障をきたす症状が現れることが多くあります。症状としては、のぼせやほてり、多汗、疲れやすくなる、不眠、抑うつ症状など多様です。
エストロゲンは痛みを軽減させる働き、つまり「自前の痛み止め」の役割も果たしています。そのため、分泌が減少する更年期には、手指の痛みやしびれを感じたり、手首の腱鞘炎になる方も多くいます。
またエストロゲンが欠乏すると、血液の循環に悪影響を与えることがあります。血流が低下すると筋肉が酸素不足や栄養低下になって硬くなり、関節の動きを妨げ、痛みやしびれなどが生じることもわかっています。
また男性に比べて女性のほうがもともと手根管のスペースが細く、さらに女性のほうが手を使う仕事や家事をすることが多いことも理由の一つと考えられています。
そのほか、男女関係なく、仕事やスポーツなどで手指を使いすぎた場合や、手首の骨折、腎障害などによる透析などがきっかけで発症することもあります。
「ファーレンテスト」で手根管症候群を早期発見
手根管症候群の診断の際には「ファーレンテスト」を用いる場合もあります。
「ファーレンテスト」とは、まず体の正面で、肩と同じくらいの高さで両手の甲を合わせます。そのままの姿勢を1分間保ち、1分以内に手がしびれたり、指先の痛みが強まったりしたら、手根管症候群が疑われます。
自分でできる対策
■「10秒神経マッサージ」を行う。
■手や手首を振ったり、指を曲げ伸ばしすると、しびれや痛みがラクになることも。
