【坂本昌行さん】今年でトニセン全員が50代に。脱サラして東山紀之さんの付き人になった過去も
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志賀佳織
僕がやっていることって「総務」だなと気づいて
実は坂本さんは、なかなか先が見えなかった時期、現実的な将来を考えて芸能界を離れてサラリーマンをしていたことがある。しかし、エンターテインメントの魅力が忘れがたく、復帰して、少年隊の東山紀之さんの付き人から再スタートした。
「東山さんには仕事への向き合い方など、いろいろなことを教えていただきました。この先どうしようかと悩んでいるときにも『必ず見てくれている人がいるから』と言ってくださって。まだ自分は努力が足りない、どんな現場でも最大限の努力をしていこうと思えた。今も僕の座右の銘になっています」
そうした苦労がリーダーとしての器をつくり、グループをまとめてこられたに違いない。と言うと、「いやいや、僕は本来、前に立って引っ張っていくタイプではなく、二番手で全体を俯瞰して見ているタイプ。『リーダー』っていうのは呼びやすいニックネームみたいなもんでしたから(笑)」
V6としてのCDデビューから30年、苦楽をともにしたトニセンのメンバーとはいい関係が続いている。
「ベタベタした関係ではないんですが、個室の楽屋が与えられても、食事のときは一室に集まってしまうみたいな感じです。昨日も井ノ原が『僕たち、こんな感じで普通に話せて笑ってって奇跡じゃない?』と。確かにそうだよな、この関係は絶対に崩したくないなと改めて思いました」
2023年には渋谷区神宮前に3人のプロデュースで「喫茶二十世紀」を開店し、昨年、場所を自由が丘に移してリニューアルオープンした。
「2人がメニュー開発や、こういうアイデアをやりたいって話している隣で、僕はやはり全体を俯瞰で見ているんです。『あ、僕がやっていることって総務だな』って気づきました(笑)。でも総務って、みんなが気づかないところを手当てしたり、意味ある仕事だよなぁと。だから、今後は胸を張って『総務』だと名乗ります(笑)」
今年で全員が50代となるトニセンだが、これからどんな未来を夢見ているのだろう。
「50代と言えば、まあまあ大人の年齢だと思うんですけど、僕らの前には、同じ3人組ユニットの偉大な先輩『THE ALFEE』の皆さんがいらっしゃるんですよね。見た目も音楽性も全然違うのに、デビュー当時の印象のまま仲よく続いている。僕ら勝手に『アルフィー兄さん』と呼んでいるんですけど。『なんでそんなに変わらないし、仲いいんですか』と伺ったら、『えー、だって俺たちこれしかやってないからね』と、すごく単純な答えが返ってきたんです。なるほど、楽しいことを求め、とにかく続けていくって大事なんだと教わりました。それを忘れなければ、僕たちも60代、70代とやっていける。目標を立てるのは好きじゃないんです。でも、いつでも目指しているところはある。アルフィー兄さんは男性3人組ユニットの目指すべき形のひとつだと思っていますが、そこを目標にしても兄さんたちはずっと先を走っているので追いつかないじゃないですか(笑)。なので、今、この瞬間、瞬間を楽しんで、進んでいきたいですね」
【Information】『るつぼ The Crucible』
米国の劇作家アーサー・ミラーの代表作。1692年にマサチューセッツ州セイラムで実際に起きた魔女裁判を題材に、集団心理の恐ろしさや人間の尊厳と愚かさを描く。
作:アーサー・ミラー
翻訳:水谷八也
演出:上村聡史
出演:坂本昌行、前田亜季、松崎祐介、瀧 七海 他
3/14(土)~29(日):東京芸術劇場プレイハウス
4/3(金)~ 5(日):兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
4/11(土)~12(日):穂の国とよはし芸術劇場 PLAT 主ホール
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撮影/山田崇博
スタイリング/KYOU
ヘア&メイク/浅野有紀(Rooster)
取材・文/志賀佳織
※この記事は「ゆうゆう」2026年3月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
