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【猫の実話】抱っこは嫌いだけど、飼い主を視界に入れておきたい—若干面倒なタイプの猫に救われた話

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ゆうゆうtime編集部

それに、京介はなかなかの聞き上手です。

本気で怒っているわけではないけれど、軽く誰かにグチりたいことってありますよね。それを京介が受け止めてくれるのです。ベタベタと過剰ななぐさめではなく、ただそこにいてくれる感じ。それが私にとって、とてもありがたいことです。

家にいて息が詰まってきたと思うときには、京介と人けのない河原に散歩に行き、ぼうっと座っています。そういうときの京介は、おとなしく傍らにいてくれます。まあ、自分が飽きると、帰ろうというように「ニャー」と主張するんですが。

そんなふうに京介からは、「ただそこにいてくれること」の大切さを教えてもらっています。コロナ禍で息苦しかったぶん、ますますそう思ったのでしょう。

思えば、小さいころからずっと猫がそばにいました。

小さいころは家でも飼っていたし、近所の野良猫にも勝手に名前をつけてかわいがっていました。私が小さいころの写真は、猫を抱っこしたものがたくさんあります。

仕事や恋愛に行き詰まって「すべてがうまくいかない」と悩んでいた時期には、帰宅途中によく見かける猫に、その日あった嫌なことを話したりしていました。泰然自若として話を聞いてくれる、とてもすてきな子でした。

京介でもよく思いますが、やっぱり猫って聞き上手です。ただそこにいてくれる。そんな姿にものすごく癒されてきたし、活力をもらってきました。

あれから私は結婚し、夫と京介という家族を得ました。今までそばにいてくれた猫たち以上に、京介からは癒しと活力、笑顔をもらっています。
きっと私は猫に助けられながら、この先もずっと猫とともに生きていくのでしょう。

冷蔵庫の上でうたた寝する京介を見ながら、そんな想いを強くしています。

※この記事は『猫がいてくれるから』主婦の友社編(主婦の友社)の内容をWeb掲載のため再編集しています。

※2023年4月1日に配信した記事を再編集しています。

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