家賃6万円ワンルームからの再出発。「もう十分頑張った」と思えた日、やっと手放せたものとは?【一田憲子さん】
私たちは日々誰かの目にさらされながら生きています。「認められたい」「褒められたい」——そんな思いに知らず知らずに縛られてはいないでしょうか。エッセイスト・一田憲子(いちだのりこ)さんが、自身の葛藤や気づきをもとに、自分軸で生きるヒントを綴った新刊『褒められなくても、生きられるようになりましょう』が話題です。一部抜粋してお届けする第5回は、褒められなくたってへっちゃら!
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>>「褒められないのに、なぜ60年も続いた?」専業主婦の母が教えてくれた“自分で花丸”の習慣【一田憲子さん】毎週水曜日と土曜日は、掃除機をかける日
毎週水曜日と土曜日は、掃除機をかける日と決めています。私が運営しているウェブサイト『外の音、内の香』は、基本的に毎朝8時になにかしらの記事をアップします。ほとんどを私自身が書いていますが、水曜日だけは「私の段取り日記」を連載してくれている坂下真希子さんが担当。週末は更新がお休みです。
朝起きて、記事を書かないでいい日を、掃除機Dayに設定したというわけです。まず、「クイックルハンディ」で、家具や棚の上、障子の桟や欄間などのホコリをざっと払います。次に「マキタ」のハンディータイプの掃除機をかけ、終わったら「イーオクト」の「MQデュオテックス」というマイクロファイバークロスのモップで、洗面所、キッチン、廊下の床を拭きます。最後にマイクロファイバークロスの雑巾で、テーブルや棚の上、キッチンカウンターの上を拭き、最後に洗面ボウルをくるりと洗っておしまい。
この週二日の掃除の日をどんな気持ちで迎えるかが、私にとって心の余裕のバロメーター。「もう今日はサボっちゃうかなあ」と思う日は、いやいやながらこの掃除ルーティンをこなし、「は〜、疲れた」とため息をつきます。あるいは、仕事のことで頭がいっぱいで「早く掃除を終わらせて、原稿書かなくちゃ」と焦っている日も。
一方、そこまで忙しくなく、気持ちに余裕がある日には、自然に手が丁寧になります。掃除機を畳の目に沿って隙間がないように動かしたり、おいてあるスツールを移動させてその下にモップをかけたり。先日、洗面所の床を拭きながら、ふと目を上げると、洗濯機をおいた後ろの窓から、きれいな日の光が差し込んでいて思わず手を止めました。
実は我が家の隣家が建て直しで、今古い家を取り壊したばかり。空き地になったことで、朝の光が差し込むようになったというわけです。以前は暗かった窓が、太陽の光で明るく輝く様を見ながら「ああ、シアワセだなあ〜」としみじみ思いました。
