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【市川中車さん・團子さん】日常から解放されるのが歌舞伎の面白み。 劇場でその醍醐味を味わってほしい

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ゆうゆう編集部

数多くの話題作に出演し、映像でも活躍を続ける市川中車さん。スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』では主演をつとめ、歌舞伎界のホープとも称される市川團子さん。親子で新たに挑むのが、歌舞伎町大歌舞伎 三代猿之助四十八撰の内『獨道中五十三驛(ひとりたびごじゅうさんつぎ)』です。作品に対する思いや意気込み、歌舞伎鑑賞のコツまで教えてもらいました。

Profile
市川中車さん 歌舞伎俳優

いちかわ・ちゅうしゃ●1965年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。
父は歌舞伎役者・二世市川猿翁。
89年、香川照之の名で俳優デビューし、映画やドラマなど数々の映像作品で活躍。
2012年、新橋演舞場『小栗栖の長兵衛』、スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』他で九代目市川中車を襲名。
『ぢいさんばあさん』『芝浜革財布』『義経千本桜』などの歌舞伎舞台で活躍しつつ、澤㵼屋の芸の継承にも努めている。

Profile
市川團子さん 歌舞伎俳優

いちかわ・だんこ●2004年、東京都生まれ。
市川中車の長男。祖父は二代目市川猿翁。
12年、新橋演舞場にてスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』のワカタケルで五代目市川團子を名乗り初舞台。
24年には新橋演舞場、御園座、大阪松竹座、博多座の4劇場でスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』のヤマトタケルをつとめた。
近年の出演作には『新・三国志 関羽篇』『天守物語』『火の鳥』『義経千本桜』などがあり、今後一層の飛躍が期待されている。

三代目市川猿之助が得意とした演目に初挑戦

新宿・東急歌舞伎町タワー内の「THEATER MILANO-Za(シアターミラノ座)」で5月3日より、市川中車さん&團子さん親子が共演する『獨道中五十三驛』が開幕する。

作者は江戸時代後期に『東海道四谷怪談』などを手がけた四世鶴屋南北。弥次さん喜多さんで知られる『東海道中膝栗毛』とは逆ルートの物語だ。長らく上演が途絶えていたが、1981年に中車さんの父・三代目市川猿之助(二世市川猿翁)さんが復活上演。これまで12回再演され、「三代猿之助四十八撰」の一つにも数えられる人気演目だ。

中車 埋もれていた古狂言を江戸時代から100年以上たって復活させようと、父が躍起になって取り組んだ演目の一つ。そんな作品を親子でつとめさせていただくことを光栄に思っていますし、亡き父もきっと見守ってくれていると思います。

團子 『東海道中膝栗毛』は出発が日本橋、終点が京都・三条大橋。『獨道中五十三驛』はその趣向を取り入れつつ、出発を京都、終点を日本橋と逆にして、反対から五十三次の宿場を辿りながら、お家騒動の物語が展開されていきます。実は鶴屋南北の『獨道中五十三驛』は箱根までで物語が終わっていて、私がつとめさせていただく箱根から日本橋までの「写書東驛路(うつしがきあずまのうまやじ)」の部分は、祖父がこの作品を復活させた際に追加したオリジナルの部分なんです。

中車 80年代、父はいろいろな狂言を復活させましたが、そのときの理念は「3S」です。ストーリー、スペクタクル、スピード、この3つの概念を歌舞伎に入れるんだ、と。本作は父が得意とした演目ですので、父のスピリットを一人でも多くの方にお見せできるように、研鑽を積んでいきたいと思っています。

團子 祖父は舞台にかける情熱がすさまじかった。とにかくお客さまに楽しんでほしい……その情熱と誠実さが、祖父のもつスピリットだったのではないかと思います。

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