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紫外線より実は強力!【近赤外線】がシワやたるみの原因かも!? 対策法を医師が解説

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ゆうゆう編集部

筋肉が薄くなってたるみを引き起こすことも!

下の図を見てほしい。紫外線の中にもいくつか種類があり、そのうち地表に届くのはUVAとUVBの2つ。波長の短いUVBは表皮に炎症を起こし、メラノサイトという細胞を刺激して、メラニンを作り出す。このメラニンは、紫外線から肌を守る働きがあるものの、過剰に作られるとシミや色素沈着につながる。一方、UVBよりも波長の長いUVAは、真皮部分にまで到達するため、コラーゲン繊維を破壊・断裂させ、シワを引き起こす。

「近赤外線はこのUVAよりもさらに皮膚の奥深く、筋肉にまで届きます。ラットに近赤外線を照射する実験を行ったところ、時間の経過とともに筋肉が薄くなり、6カ月後にはペラペラになってしまうことがわかりました。つまり、強い近赤外線を過度に浴びると、皮下組織を支えている筋肉が薄くなったり萎縮したりして皮膚を支えきれなくなり、肌のたるみを引き起こすのです」

紫外線よりもはるかに多く地上に降り注ぐだけではなく、なんと筋肉にまで到達するとは! そのパワーたるや恐るべしだ。

「ただ、近赤外線の適度な曝露は、痛みを和らげたり傷の治りを早めたりするため、医療現場で古くから行われてきました。現在はがん治療にも使われています。また、皮膚を即時的に引き締め、コラーゲンの再合成を高める作用があるため、上手に使うことで逆にシワ・たるみ取りに活用できるメリットも。近赤外線は肌に大きなダメージを与える存在ではありますが、功罪両面があることは知っていただきたいですね」

近赤外線は筋肉にまで到達する!

無防備に肌を露出させないことが何より大事

では、近赤外線のダメージから肌を守るにはどうすればよいのだろうか?

「長時間太陽光にさらされる場合には、なるべく長袖、ロングパンツを着用して、肌の露出を避けることが第一でしょう。帽子や日傘などを活用するのもいいですね。肌を露出して日常生活を送りたい人や、皮膚が薄く太陽光に弱い人は、紫外線だけでなく、近赤外線カットができる日焼け止めを塗布してください。ただし、市販されている日焼け止めの多くは紫外線用なので、近赤外線カット効果はほとんどないことに注意が必要です」

また、太陽光からガードすべきなのは肌だけではない。目は体表面に露出しているため、太陽光の影響を受けやすい。紫外線と同じく、近赤外線も長く浴びることで白内障の原因になるという。

「医学界でもその危険性が指摘され、近赤外線に対する防御基準まで設けられています。世界中に紫外線カットの眼鏡は普及していますが、白内障の患者が減らないのは、近赤外線をカットしきれていないことも原因の一つだと考えられます。近赤外線と紫外線の両方をカットできる眼鏡やサングラスを着用してみてください。近赤外線は太陽光だけではなく、電球やテレビ、パソコンのモニターなどの電化製品からも多量に放射されています。長時間、日に当たるときやパソコンの画面を眺める際にこうした眼鏡をかけると、目の疲れも違ってくるはずです」

以上のように、近赤外線対策の基本は、太陽光に肌や目を無防備にさらさないことに尽きる。とはいえ「光老化が怖いからといって、あまり神経質になりすぎないで」と田中さんは言う。

「皮膚が薄くダメージに弱い人は特に注意すべきですが、光老化を気にするあまり外出を制限してしまったり、15分ごとに日焼け止めを塗り直したり、ビクビクしながらアウトドアで過ごすなんてナンセンス。神経質すぎるのは考えものです。最低限の光老化対策はしたうえで、自身のやりたいことを優先して、人生を笑顔で、思いっきり楽しむのが一番です」

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