タイプ別で知りたい!足と爪を守る毎日のケアと履き物選び【足連載/第10歩・前編】
前回に続き、「爪切り屋 足楽」オーナーであり、ドイツでメディカルフットケアを学び、「JPポドロジースクール」を開設し運営する中村美紀さんにお話を伺い、フットケアについての具体的な方法を前後編2回に分けてお届けします。
今回は、足や爪を健康に保つための日常のケア方法や、靴や室内履きの選び方について教えていただきました。
足の爪のお手入れはどのくらいの頻度が理想?
足の爪のお手入れについて、「爪切り屋 足楽」の運営も手掛ける中村さんは、
「店舗では、足の爪のお手入れは4〜6週間ごとの来店を推奨しています」と言います。
ただし、爪の伸び方は個人差だけでなく、季節によっても差があります。
「春から夏にかけては爪が伸びるスピードが速くなるため、これまで1カ月半ほど間隔が空けられた方でも、同じペースでは難しくなることがあります」
まずはプロに爪の形を整えてもらい、その後はホームケアで維持するのがおすすめとのこと。
「自宅でお手入れする場合は、2週間に1回程度、整えてもらった形に合わせてヤスリで削るのが理想です。巻き爪予防のためにも深爪は避けましょう」
小指の爪が変形している人が増えている理由
近年、小指の爪が小さくなったり、厚くなったり、また上向きに変形したりする人が増えているそうです。
「小指を圧迫する靴を長年履き続けることで、小指が内側に押し込まれたり、爪が外側に向くようにねじれたりすることがあります」
中村さんは、こうした状態の改善には“靴選び”が重要だと話します。
「小指が内側へ入り込み、さらにねじれを伴う状態を『内反小趾(ないはんしょうし)』と呼びます。また、小指が横に倒れて接地しにくい状態は、一般に『寝指』と呼ばれることがあります。小さい頃から小指を圧迫する靴を履き続けてきたことが大きな原因です」
そのため見直したいのが、靴そのものだけでなく履き方です。
「スニーカーだから安心というわけではありません。まずはかかとをしっかり合わせ、足と靴がぴったり沿うように紐を調整してください。靴で足を包み込むような感覚で履くことが大切です」
それだけでも足のトラブル予防や疲労軽減につながるといいます。
また、靴を脱いだ後のケアも重要です。
「素足になったら、足指をしっかり動かしましょう。特に小指は薬指から離し、ねじれを戻すようにストレッチしてください。日頃から足指に触れ、動かしてあげることが大切です」
足裏のアーチをいたわることも大切
足の健康を考えるうえで、爪だけでなく、足裏にも目を向けたいところです。
「足には土踏まず(縦アーチ)というクッション機能がありますが、一日中体重がかかることで徐々に負担が蓄積します。さらに近年は筋力低下から、足本来の復元力が弱くなっているとも言われています」
そのため、中村さんは足指を動かすだけでなく、足裏のアーチをほぐすこともすすめています。
「靴を脱いだら足指を動かし、足裏のアーチも意識的にケアしてあげてください」
重要になるのが"室内履き"です。
「最近は機能性の高い室内履きが増えています。靴下と同じように、室内履きも足を支える大切なアイテムです」
室内履き選びでチェックしたいポイント
室内履きを選ぶ際は、足裏を刺激するだけの商品ではなく、足の構造を支える設計かどうかがポイントです。
「昔ながらのイボイボのついた健康サンダルのような、ただ痛気持ちいいだけのものではなく、足の骨格を支えてくれるものを選びましょう」
特に重視したいのがアーチサポート機能といいます。
「足のアーチを支え、浮き指も改善できるような室内履きがおすすめです」
また、足のケアは継続が難しいものですが、室内履きなら日常生活に無理なく取り入れられます。
「足をマッサージしようと思っても続かない方は多いですが、室内履きなら帰宅後に履き替えるだけ、という手軽さなので続く方が多いです」
中村さんは、スリッパを使っている方には機能性の高い室内履きへの見直しをすすめています。
「靴下と室内履きを見直すだけでも、足は大きく変わります」
子どもの足は裸足でしっかり育てる
そして、子どもの足についてもアドバイスをいただきました。
「足の成長がある程度落ち着く14〜15歳頃までは、裸足で足をしっかり使うことをおすすめしています」
成長期には、足本来の機能を十分に発達させることが大切だといいます。
一方で、大人になると運動量や回復力が低下するため、外からのサポートが必要になります。
「大人は機能性の高い靴下や室内履きを活用しながら足を整えていくことが大切です」
また、裸足を推奨する場合でも冷えにはご注意を。
「足が冷えてしまうなら本末転倒です。指一本一本を包み込んで保温する五本指ソックスを履いて運動するのもよいでしょう」
後編では、巻き爪やウオノメ、タコ、かかとのひび割れなど、多くの人が悩む足トラブルのセルフケアについて詳しくご紹介します。
【今日からできる足ケア習慣】
室内履きを取り入れるだけで足は大きく変わる
>>連載「足が変われば人生が変わる~一生自分の足で歩くために」バックナンバー
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JPポドロジースクール学院長
足専門の爪切りサロン「爪切り屋 足楽」オーナー、JPポドロジースクール学院長。ドイツ ノルトラインヴェストファーレン州メディカルフスフレーガリン、ドイツ ノイエンブルグポドロギーシューレ インターナショナルインストラクター。シデスコ認定インターナショナルエステティシャン、日本エステティック協会認定エステティシャン、日本美容専門学校エステティック科講師を務める。エステティシャンとして働くなかでドイツ式フットケアと出合い、渡独して5年間学ぶ。帰国後は、日本人の生活習慣に合わせた独自のフットケアシステム「JPポドロジー」を構築。巻き爪や爪トラブルのケアをはじめ、“痛みを繰り返さない足づくり”を提唱し、後進育成にも力を注いでいる。
足専門の爪切りサロン「爪切り屋 足楽」オーナー、JPポドロジースクール学院長。ドイツ ノルトラインヴェストファーレン州メディカルフスフレーガリン、ドイツ ノイエンブルグポドロギーシューレ インターナショナルインストラクター。シデスコ認定インターナショナルエステティシャン、日本エステティック協会認定エステティシャン、日本美容専門学校エステティック科講師を務める。エステティシャンとして働くなかでドイツ式フットケアと出合い、渡独して5年間学ぶ。帰国後は、日本人の生活習慣に合わせた独自のフットケアシステム「JPポドロジー」を構築。巻き爪や爪トラブルのケアをはじめ、“痛みを繰り返さない足づくり”を提唱し、後進育成にも力を注いでいる。
イラスト/草野かおる
