記事ランキング マンガ 連載・特集

「日本語は難しいからやめたほうがいい」その一言がアメリカの少年の人生を変えた。ニコラス・エドワーズさんが日本を選んだ理由【ターニングポイント#1】

8月11日放送の「news23」(TBS系)にゲストコメンテーターとして出演したニコラス・エドワーズさん。2010年代、「のどじまんTHEワールド!」(日本テレビ系)で耳目を集めたアメリカ人歌手の少年は、今その高い日本語力でYouTubeを中心に再びブレーク中。ニコラスさんの原点に迫りました。(3記事中1記事目)

お話を伺ったのは
ニコラス・エドワーズさん 歌手

Nicholas Edwards●1992年、アメリカ・オレゴン州生まれ。高校時代に日本語と出合い、J-POPや日本のドラマに魅了され、17歳で単身来日。外国人が日本の歌を歌う番組「のどじまんTHEワールド!」に長く出演し、最多優勝記録を持つ。2013年にメジャーデビュー。高い歌唱力と表現力で多くのファンを魅了している歌手活動のみならず、日本語能力試験1級を持つ流ちょうな日本語と日本文化への深い理解にも定評がある。最近は人気YouTubeチャンネル「MrFuji from Japan」への出演でも注目を集めている。

「人を感動させたい」──エンタメ好きの少年が、日本語と出合うまで

父がギタリストだった影響もあり、幼少期から歌や音楽に親しんできたニコラス・エドワーズさん。ミュージカルやキッズモデルの活動にも取り組み、もともとエンターテインメントが大好きだったという。

「実家はアメリカ・オレゴン州の牧場で、大家族で暮らしていました。両親と祖母、母の三姉妹とたくさんの親戚に囲まれて、そこで生まれた最初の子供が僕だったんです。なので、そのあと次々と子供が生まれてきて注目を奪われそうになり、自分に取り戻そうとしたんじゃないかな…っていう半分冗談で半分本当の話なんですけど(笑)、人を笑わせたり、感動させたりするのが好きでした」

そんな少年時代を過ごし、高校で人生を変える出合いが訪れる。外国語の選択授業で選んだのは日本語だった。

「スペイン語、フランス語、ドイツ語、日本語の中から、英語といちばん違って面白そうという“なんとなく”の理由で日本語を選びました」

ところが、当時の担任の先生から「日本語は難しいからやめたほうがいい」と言われ、かえって闘志に火をつけた。

「いわゆる反抗期でカッチ―ンときてしまって。売られた喧嘩は買っていたので(笑)、『じゃあやってやる』と。その頃の僕は勉強も全然頑張っていなかったので、先生からすればアドバイスをしてくれてたんですけどね」

その選択が、日本で生きる未来へとつながっていく。

日本語を学ぶ中で見つけた「日本で歌いたい」という夢

日本語を学び始めると、その先には新しい世界が広がっていた。

「J-POPを聴いたり、日本のドラマを見たりして、日本のエンタメに夢中になりました。好きなものをもっと深く知りたいという気持ちがどんどん強くなって、日本語を使って、日本で歌手になりたいと思うようになったんです」

“好き”という気持ちと若さで即行動へ。15歳で交換留学制度を利用し、静岡県袋井市での生活を経験。漠然としていた夢が日本での滞在を経験したことで現実味を帯び、ニコラスさんは一大決心。高校の卒業式の翌日、17歳で再び日本へ渡った。

「家を出る年齢が早いアメリカでも、身内からは『早くない?』と驚かれました。寂しがりながらも応援してくれましたし、両親も『人生の糧になるなら行ってみたら?』という感じでした。当時は(日本での活動が)何も決まっていなかったので、『勉強したら帰ってくるだろう』くらいの感覚だったんじゃないかな。少しずつ、『帰ってこないんだ』と実感していったんだと思います。そして17年経って、今に至ります(笑)」

日本語への興味から始まった挑戦は、いつしか人生そのものになっていた。

「日本語は化学反応だった」──夢を支えた探究心

日本に暮らして17年になるが、今でもその流ちょうな日本語や高い言語化力に驚かれることも少なくない。日本語の習得は「化学反応でした」と表現する。

「僕は根っからの文系で、英語も好きでした。日本文化はすごく繊細で、一つの分野を深く掘り下げていくタイプと思っていて。それが自分の性格や感性と合っていたんだと思います。日本語を勉強すること自体が本当に面白かった」

強い興味と探究心は、上達のスピードにも表れた。

「意欲は人一倍だったので、1、2年でかなり話せるようになって飛び級もしました。最初の留学の時点で高校4年分の課程を終えていたので、帰国後は受ける授業がほとんどなくて、授業を手伝ったり大学の授業を受けたりしていました。先へ進ませてくれた先生には本当に感謝しています」

エンターテインメントへの憧れ、日本語への探究心、そして「日本で歌いたい」という夢。そのすべてを胸に17歳で来日したニコラス・エドワーズさん。

次回は、日本での本格的な活動が始まってから直面した苦労や転機、そして歌手として成長していく歩みを聞いていく。

撮影/島田香  取材・文/四戸咲子


【ニコラス・エドワーズさんの出演情報】

・8/4(火)~BSCラジオPresents「Music&Culture Lab.」パーソナリティ
・8/11(火)~「news23」不定期出演
・9/20(日)「Anything Allright Festival Vol.136」ゲスト出演
・10/4(日)「SOUND IN THE CIRCLE 2026」スペシャルゲストライブ出演
・12/12(土)クリスマスライブ決定




▼あわせて読みたい▼

>>【内野聖陽さん】「人間なんて、みんな変態なんです」年を重ねて寛容になれた理由とは? >>【Snow Man岩本照】ミュージカルで10kgやせ!? 上田竜也、川島如恵留は演出家から圧が強いと言われ…。大西和也、寺西拓人も登壇 >>「私は実家に帰ります!」王妃が王に啖呵を切る韓国ドラマ『元敬(ウォンギョン)〜欲望の王妃〜』が面白い。前半1〜12話レビュー【ネタバレあり】
韓国ドラマ『元敬(ウォンギョン)〜欲望の王妃〜』ブレない王妃に注目!

韓国ドラマ『元敬(ウォンギョン)〜欲望の王妃〜』ブレない王妃に注目!PR

詳細はこちら
60代読者モデルおすすめのリンクルクリームとは?

60代読者モデルおすすめのリンクルクリームとは?PR

詳細はこちら
画面トップへ移動