「命があれば、めっけもん」不安に押しつぶされそうな日に思い出したい84歳の言葉
何があっても大丈夫。命があれば、めっけもん
「命があれば、めっけもん」
これは、おせっかい協会の創設当初から支えてくださっている内村守男さんのお母さまの言葉です。
終戦後、満州から命からがら日本へ引き揚げ、何もないところから洋裁の仕事で三人のお子さんを育て上げた方です。
だからこそ、この一言には、きれいごとではない重みがあります。
バブル崩壊、失われた三十年、大震災、そして新型コロナ。世の中が止まり、人の心まで動けなくなるような時代を私たちは経験してきました。
不安に押しつぶされそうになると、「もうだめかもしれない」と思ってしまうこともあります。
でも、そんなときほど思い出してほしいのです。
財産を失ってもいい。
店を閉めてもいい。
肩書をなくしてもいい。
生きていれば、やり直しはいくらでもききます。
命がある。それだけで、十分なのです。
私の家でも、かつて私が子どものころ、家族で追い詰められたことがありました。
一家心中を考えるほどの状況でした。
そのとき、一通の手紙が母を引き止めてくれました。
「あなたには三つの太陽がある。
いまは雲の中に隠れていても、いつか必ず光り輝く」
子どもたちのことを「三つの太陽」と書いてくれた手紙でした。
あの一言がなければ、いまの私はいません。
どんなに苦しくても、命さえあれば、道は残っています。
張りつめた気持ちも、どこかでふっとゆるむ瞬間が来るものです。
もしつらくなったら、心の中でつぶやいてみてください。
「命があれば、めっけもん」と。
それで少し力が抜けたら、それで十分です。
それでもまだしんどいときは、もうひとつ。
「ま、いいか」
そうやって、少しだけ自分を許してあげてください。
人生は、きちんと整ってから進むものではなく、揺れながら、迷いながら続いていくものです。
そして、84歳になっても、あれこれ失敗しながら生きている私のことを、少しだけ思い出してみてください。
うまくいかない日があっても、笑える日がきっとまたやってきます。
命があるうちは、やり直すことも、やり直さないで別の道を選ぶことも、どちらだってできるのです。
命があるうちは、まだすべて途中ですから。
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