記事ランキング マンガ 連載・特集

他界した親友の夫に悩まされる70代女性。「干渉はやめて」と言っていい? 美輪明宏さんの答え

公開日

更新日

美輪明宏

【回答】なぜ嫌か、はっきり伝えましょう

今回の相談者の親友のご主人については、妻に先立たれて寂しい、という面もあるのかもしれません。しかし、これは確かに相当困った人だと思います。

相談者の方は「放っておいて」と言うだけでなく、なぜ放っておいてほしいのか、理由についてもはっきりと伝えた方がいいかもしれませんね。こういったタイプの方は、そこまで言わないと分からないのでしょう。「干渉はやめてください。私には私の生き方もある。私はあなたたちの生き方に対し、口出ししないし、あなたと私では、経済力も体力も違う」と。

そもそも人間という生き物は、何をするにしても、すべてにおいて好みが違います。価値観が何から何まで違うんだから、自分と同じ感覚で他人に押しつけるのは、いわば人間関係におけるファシズムであって、これは自由民主主義的とは言えません。

「あなたはどうですか? 行きたくない所に誘われて、嫌なのに行きますか? 私は行きたくないのです。あなただって同じでしょ?」。我慢して黙っていないで、はっきりとした口調で、そう伝えてみませんか。

それでもダメなら、こんな方とは今後いっさい、お付き合い願わなくてけっこうですよね。きっぱりと「あなたにかまわれることがストレスで、鬱に近い状態になっているのです。あなたは親切心で誘ってくださっているのかもしれないけれど、本当に、心の底から迷惑なのです」と言うべきです。

かの有名な中国の思想家、荘子は「君子の交わりは淡きこと水のごとく、小人の交わりは甘きこと醴(甘酒)のごとし」と言いました。つまり、きちんとした大人同士の付き合いというものはあっさりとしていて、だからこそ長く続くのです。人間関係は、本来そうあるべきです。小人物同士の付き合いほど、べたべたとしているのです。

人格的にできた人たちのお付き合いは、お互いに一定の境を越えません。その境を越えてしまうと、戦争になりかねないからです。

相談者は親友のご主人に対して、「親切でおっしゃっているかもしれませんが、それはストーカー行為であって、ことによっては法律違反にもなりますが、もしこのままエスカレートするのであれば、公的機関に相談しなければいけなくなってしまいます」といった程度のことを申し上げても、よろしいのではないでしょうか。

▼あわせて読みたい▼

>>更年期で働くのがつらいけれど、子どもの学費のために仕事を辞められない【坂東眞理子さん】のすっきり人生相談 >>熟年離婚したいけれど、まとまった財産がありません。坂東眞理子さんのすっきり人生相談 >>目指すのは「-3歳」お金をかけずに50代の見た目改善方法は?坂東眞理子さんのすっきり人生相談

※この記事は『ほほえんで生きるための人生相談』美輪明宏著(朝日新聞出版刊)の内容をウェブ記事用に再構成したものです。

ほほえんで生きるための人生相談

美輪明宏著
朝日新聞出版刊

人生に悩みは尽きませんが、幸せの秘訣は「笑顔」と「感謝」。つらいときこそ笑顔でいれば、人と幸運が向こうから寄ってきます。朝日新聞土曜版be「悩みのるつぼ」書籍化。

※詳細は以下のボタンへ

60代読者モデルおすすめのリンクルクリームとは?

60代読者モデルおすすめのリンクルクリームとは?PR

詳細はこちら
画面トップへ移動