「田舎暮らしは本当に安い?」大阪→黒部へ移住した60代ひとり暮らし、生活費16万6000円の家計簿
年金だけでは暮らせそうにない……それなら毎月10万円の収入を生み出す仕組みをつくる! そして住み慣れた大阪を離れ、自然豊かな黒部へ移住。60代ひとり暮らしの中道あんさんは、自分らしい暮らしを楽しみながら、新しいことに挑戦中。お金との向き合い方と、新しい土地での暮らしをつづる今回のテーマは、特別支給の年金の請求と、生活費の内訳公開。
特別支給の老齢厚生年金を請求
8月に誕生日を迎えて63歳になりました。誕生日の前日に、年金事務所を訪れて、説明を聞きながら特別支給の老齢厚生年金の請求が完了。
年金請求書は5月に届いていたのですが、大阪から富山に引越しすることになり、落ち着いてからネットで手続きしようと考えていました。いざとりかかってみると、別居中の夫の基礎年金番号が必要となり、オンライン申請ができなくなりました。ほんとうに面倒くさい。ということで、年金事務所で手続きしました。
なんだろな。思い過ごしかもしれませんが、微妙に「訳アリなんですよね」みたいな気まずい空気が流れているのを感じます。個人が積み立てた自分の年金を受け取るのに、小さなストレスを感じる。理由は、老齢年金には本人の加入記録だけでは決まらず配偶者の年金記録が関係する制度があるから。代表的なのが加給年金と振替加算。
正直、よく分からなかったので、そこで思考は停止しました。まだまだ働くつもりなので、係の人から受けた説明では、私にはメリットのない制度だということだけを理解しました。
最後に試算結果をプリントアウトしたものをもらったときのこと。毎年送られてくる年金定期便に記されていた金額より年間で10万円近く少なかったので、「少ない気がしますが……」と遠慮がちに質問してみました。すると、「年金定期便には、企業年金(確定給付企業年金・厚生年金基金)を込みで記載されています。だから数字が少ないと感じるんですよね」と。「ええ!いままで別に貰えるものだと思っていたのに……合算だったとは」なんだか損した気分。
年金の仕組みは、難しすぎる。私の特別支給の老齢年金の額は、年額35.8万程度。年金を受給しても働いているので、厚生年金保険料は引き続き払うことに。この「貰って払う」というのは、今の高齢者を支えながら、自分の将来の年金を少し増やしている状態ですね。
まぁ、何はともあれ誕生日の翌月分から支給されるそうで、問題なく処理が進めば9月分を11月に。10、11月分を12月に支給されそうです。ほんとうに僅かですけれどね。
50歳の会社員だったころ、「早く年金がもらえないかな~」って、働かない暮らしに憧れていました。それは、働くことが嫌いというよりも仕事の内容や働き方が自分には合っていなかったからです。たとえ、少ない年金でもあれば少しは働かなくて済むんじゃないかという淡い憧れがあったんだと思います。
「どうせ自分はこの程度」だと思っていたときには、「現実」と「空想」の狭間で生きていたんでしょうね。
それが、意を決して起業したことで、人生の舵を大きく変えてしまいました。自分の時間をお金に換える人生から、自分でお金を作っていく人生へ。今度はお金を作る大変さを経験することになったのです。
だからこそ、「年金が少ない」とぼやく気持ちよりも、働かなくても貰えるんだという喜びの方が大きいです。
