ペットボトルのふたが開けにくい…その手指不調、年齢のせいで片づけないで。原因と悪化しやすい習慣を解説
ペットボトルのふたが開けにくい、朝起きると指がこわばる……。そんな手指の不調を、年齢のせいだからと見過ごしていませんか? 手外科専門医の三戸一晃さんによる『自力でできるヘバーデン結節のリセット法』(アスコム刊)からお届けする第1回は、誰にでも起こり得る手指の病気について、主な症状や発症の原因、悪化を招く要因を解説します。
誰でも手指の病気は発生し得る! ~不調が生じる理由と悪化する理由~
手指に痛み、しびれ、腫れ、変形、引っかかりなどが生じる理由はひとつではありませんが、おもだったものとして挙げられるのは「使いすぎ」です。
とくに同じ動作を繰り返していると、疾患が生じやすくなります。
手指の病気になったり、悩みを抱えたりしている子どもはほとんどいません。
でも、大人になるにつれて徐々に増えていき、一般的に年齢とともに増加します。
この事実が示しているのは、基本的には年をとればとるほど手指の使用年数が多くなり、トータルでかかる負荷が大きくなっているということ。私がふだん診察や手術をしている患者さんの割合も、中高年の方がほとんどを占めます。
私の印象では、ピークは60代で、8割程度(大部分)が女性です。
皮肉なことに、仕事、家事、育児、趣味などに一生懸命取り組んできた人ほど、手を悪くしやすいのです。
今から人生のやり直しはできませんので、現実を受け入れ、しっかりケアしていく方向にシフトチェンジしていきましょう。
また、両親からの遺伝的な要因や、女性の場合、更年期以降は女性ホルモン・エストロゲンの分泌量の低下が関係してくることもあります。
とくに、指の第一関節に腫れや痛みが生じる「変形性関節症」は、ほかの手指の病気よりも比較的遺伝しやすく、中高年女性がなりやすいことがわかっています。また、遺伝にかかわらず、更年期を迎えた女性は「腱鞘炎」にもなりやすいといえます。
さらに、妊婦さんや子育て中の女性が、「ばね指」「手根管症候群」を発症することも多いです。
これらのケースは、完璧に予防するのは難しいものの、なってしまったあとに、悪化を防いだり、症状を緩和したりする効果的な方法はあるので、「仕方がない」で済ませないようにしましょう。
やれることはたくさんあります。
