ペットボトルのふたが開けにくい…その手指不調、年齢のせいで片づけないで。原因と悪化しやすい習慣を解説
もう一点、少々やっかいなのは、うつ、不安、ストレスなどの心因的要因が痛みやしびれの程度に影響する場合があるということです。
外見に大きな異常は見られなくても、「ものすごく痛い」「耐えられない」と訴える患者さんをこれまで何人も診てきました。
心因的要因が大きい場合、どうしても治療に対する効果が薄くなってしまうことがあります。痛みやしびれを増幅させている原因が、炎症や神経圧迫などではなく、心にあるからです。
「これは心因的要因かもしれない」
そのように感じた患者さんに対しては、真っ先に社会生活背景を聞き出し、現在の症状、治療方針、今後の見通しなどを丁寧に説明し、心から納得、安心してもらえるように努めます。
そして、患者さんの不安を取り除くことができれば、改善する可能性が高まり、患者さんに満足してもらうケースが増えます。
ご自身の手指疾患の原因に皆目見当がつかないにもかかわらず、痛みやしびれが強いと感じたら、いったん「心の疲れ」を疑ってみてください。
不安や悩みを抱えていないか。
ストレスを溜めこんでいないか。
思い当たる節があれば、心身ともに、休息とリラックスが必須となります。無理をせずに休みながら、様子を見ていくといいでしょう。
ほかの人と同じだけ仕事しているのに、なぜか自分だけ手指が痛くなって苦労しているのであれば、仕事量やその内容が自分の手指の能力を超えていることがあるので、もしかしたらその仕事にあまり向いていないという可能性があります。
いろいろと手指に対する負担を配慮し、ケアしている。それでも改善が見込めないようなら、同じ会社内での部署変更の申し出や、思い切って転職することを視野に入れてもいいかもしれません。
いずれにせよ、病気が悪化するいちばん大きな要因は、症状に気づいているのに、ほったらかしにしてしまうことです。
手指の疾患が命にかかわる病気のサインになることもなくはないですが、そのようなケースはきわめて稀です。
しかしもれなく、日常生活にはさまざまな支障をきたします。
だから、ちゃんと病気と向き合い、治療に専念しましょう。痛いのを我慢して手指を酷使するのは、言語道断です。
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