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朝ドラ【ブラッサム】あの有名作家も登場!? 大作家誕生を予感させる演出にワクワク

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田幸和歌子

1日の楽しみは、朝ドラから! 数々のドラマコラム執筆を手がけている、エンタメライター田幸和歌子さんに、NHK連続テレビ小説、通称朝ドラの楽しみ方を毎週、語っていたきます。作家・宇野千代をモデルに、明治・大正・昭和を生き抜いた葉野珠の人生を描く「ブラッサム」のレビューです。

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>>【ブラッサム】「逃げんさい」自分のために生きろと背中を押した母(国仲涼子)の言葉。朝ドラ史に刻まれる旅立ちの名場面

有名作家をモチーフとした登場人物が続々登場

秋山格之介。「鋭い洞察と独自の感性で名を馳せる文壇の寵児(公式HPより)」とされる人気作家、代表作は『羅城門』『蜘蛛の巣』。そう、高良健吾が演じるこの秋山の代表作は、芥川龍之介をモチーフとした登場人物である。
「文学は呼吸。吸うように読んで吐くように書く」
そんなセリフもまた、天才作家の雰囲気たっぷりだ。

以前も本稿で触れたが、実際の人物をモチーフとした朝ドラ、特に文化面の色合いの強い作品には、この秋山ばかりでなく、『あんぱん』ではいずみたく、永六輔など、『カーネーション』は高田賢三や沢田研二、『芋たこなんきん』には藤本義一といったように、誰もが知る実在の著名人をモチーフあるいはイメージしたキャラクターが登場することによって、メインの登場人物の人生の世界をよりクッキリと浮かび上がらせてくれることがあるところが魅力のひとつである。

作家・宇野千代の人生を、石橋静河が主人公の珠として演じるNHK連続テレビ小説『ブラッサム』の第5週、「狂騒で、東京」が放送された。本作も、秋山はじめ、発表されているキャスティングを見ても、この先さまざまな有名作家をモチーフとした登場人物が続々登場し、珠に大きな影響を与える展開が期待できる。

さて、同僚教師との関係がもととなり「ふしだら」という噂があまりにも広まってしまったことで働くこともままならず生きづらくなってしまった珠は、生まれ故郷の岩国を出て上京した。東京帝国大学に進学した保(金子大地)のお世話係として保の下宿に「妹」だと嘘をつきふたりの東京での同居生活が始まった。

もちろん時代性もあるわけだが、ずっと珠を縛り続けてきた、地方特有の窮屈なしがらみから解放され、自由の街・東京で心機一転、立ち読み歓迎、気さくな店主のいる書店「ぶくぶく堂」に家事の合間を見ては足を運ぶようになり、大好きな本に触れる時間を得ることで、少しずつ自分を取り戻していく。

朝ドラ【ブラッサム】あの有名作家も登場!? 大作家誕生を予感させる演出にワクワク(画像2)

「ブラッサム」第21回より(C)NHK

ぶくぶく堂で、女学生時代に愛読していた『イワンのばか』に再会し、その日本語訳を「心にススッと入ってくるんですよ」と店主に語っていたところにやってきたのが、その翻訳を担当した小山牛丸(イッセー尾形)当の本人である。珠が特に感銘を受けたというくだりを伝えると、それは原作に存在せず、小山が勝手に書き加えたという衝撃の事実が発覚、しかしそれによって、文芸の表現の自由さと面白さ、そして可能性の大きさをあらためて実感する、珠にとって大きな出会いのひとつであっただろう。

朝ドラ【ブラッサム】あの有名作家も登場!? 大作家誕生を予感させる演出にワクワク(画像3)

「ブラッサム」第22回より(C)NHK

そんななか、保が実家からの仕送りが受けられなくなるという報せを受け、生活のために珠はレストラン「悠楽軒」でウエイトレスとして働くこととなる。朝ドラの世界では、主人公を取り巻くさまざまな登場人物との出会いや交流の場として自然な演出が行いやすいなじみの飲食店は多くの作品で有効な「装置」のような役割となることは多い。

「悠楽軒」も実在したレストランがモチーフとなっているようだが、出版社の近くにあるというシチュエーションから、作家や編集者の常連客が多い場となっている。秋山もその常連のひとりであり、売れ行きNo.1の文芸雑誌『首都公論』の編集長、黒崎(遠藤憲一)にも出会うこととなる。

朝ドラ【ブラッサム】あの有名作家も登場!? 大作家誕生を予感させる演出にワクワク(画像4)

「ブラッサム」第23回より(C)NHK

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