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【ガーデニング】プロセス写真つきで初心者にもわかりやすい!プロに教わる【クリスマスローズ】の鉢植えの植えかえのコツ

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園芸ガイド編集部

水やりのしかた

写真のように、株の上からの水やりはNG。株元

株元とは、植物の茎が地面と接するあたり、根元の部分を指す言葉で、水やりやマルチング、病害虫の発生チェックなど園芸作業の上で注目すべき場所です。特に多年草や樹木では、株元の通気性や湿度が健康維持に大きく関係し、落ち葉や腐葉土のたまり過ぎによって蒸れたり、カビが発生するリスクもあるため注意が必要です。冬越しや剪定後の管理でもポイントになる場所です。

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にたっぷり行い、しっかりと鉢土に空気と水をなじませます。

「水やりのタイミングについては、春と秋は午前中がよいでしょう。夏は鉢内の温度も下げたいので夕方に(夜も可)。冬な気温の上がってくる午前がおすすめです」

植えかえのあとの水やりは、1回のみだと鉢の中心にまで水が浸透しないため、たっぷりと2〜3回行います。
「その際、活力液も混ぜると植えかえ時のストレスが軽減され、根張りがよくなりますよ」

毎年植えかえができない場合は「表土がえ」を

植えかえは毎年するのがおすすめですが、1年おきに植えかえる方もいると思います。また、植えかえをしないと、根が土の表面に出てきてしまうことがあります。

「そういった場合に行うとよいのが『表土

表土とは、ガーデニングや農作業において地表のごく浅い部分を指し、植物の生育に重要な土壌層です。この部分は通常、有機物や微生物が豊富で、植物が栄養を吸収しやすい環境を提供します。また、水分を保持しつつ排水性も高いため、根の生長を促進します。特にガーデニングでは、健康な表土を保つことが美しい花や元気な野菜を育てる鍵となります。草花を植える際には、表土の改良や適切な肥料の使用が推奨されます。

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がえ』です。土の表面にたまってしまった雑草のタネやコケ、肥料

肥料とは、植物が健やかに生長するために欠かせない栄養素を補給する材料のことです。おもにチッ素、リン酸、カリウムを三大要素とし、それぞれ葉の生長、花や実の形成、根の発達を助けます。有機質肥料と無機質肥料に分類され、有機質肥料は堆肥や骨粉など自然由来で、土壌改良にも効果的。一方、無機質肥料は成分が均一で即効性が魅力です。ガーデニングでは植物の種類や生長段階を考慮し、適切な肥料選びと施肥のタイミングが大切です。

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カスなどをかき出し、堆肥

堆肥とは、落ち葉や草、野菜くずなどの植物性廃棄物や動物のふん尿などを発酵・分解させて作られる有機質肥料の一種です。土壌の改良や植物の育成を助ける役割があり、ガーデニングでは土の栄養補給やふかふかな土壌づくりに欠かせません。自家製の堆肥を作ることで廃棄物の再利用が可能になり、環境にも優しい方法として注目されています。発酵の過程で微生物が活躍するため、適度な湿度と空気の供給を保つことが重要です。

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の入っていない土(赤玉土

赤玉土とは、関東地方の火山灰土壌から採取される粒状の土で、園芸用の培養土として広く使用されます。通気性と保水性、排水性のバランスがよく、単独で使用することも他の土と混ぜて使用することもできます。粒の大きさにより小粒・中粒・大粒に分類され、植物の種類や用途に応じて選ぶことができます。

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鹿沼土

鹿沼土とは、栃木県鹿沼市周辺で産出される火山性の軽石土です。黄褐色で粒状の形をしており、通気性と排水性に優れています。おもに山野草、盆栽、サツキ、ランなどの栽培に使われ、根腐れを防ぐ効果がある一方、保肥力はあまり高くないため、他の用土とのブレンドが一般的です。無菌性が高く、清潔な土壌としてタネまき用にも重宝されることから、園芸初心者にも扱いやすい用土の一つです。

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を同量混ぜた土がおすすめ)にかえる作業です」

表土

表土とは、ガーデニングや農作業において地表のごく浅い部分を指し、植物の生育に重要な土壌層です。この部分は通常、有機物や微生物が豊富で、植物が栄養を吸収しやすい環境を提供します。また、水分を保持しつつ排水性も高いため、根の生長を促進します。特にガーデニングでは、健康な表土を保つことが美しい花や元気な野菜を育てる鍵となります。草花を植える際には、表土の改良や適切な肥料の使用が推奨されます。

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がえをすると通気性がアップし、株がリフレッシュされます。

【ガーデニング】プロセス写真つきで初心者にもわかりやすい!プロに教わる【クリスマスローズ】の鉢植えの植えかえのコツ(画像15)

【1】植えかえをせず、土の表面に根が出てしまっている株。表土がえをしてリフレッシュさせましょう。

【ガーデニング】プロセス写真つきで初心者にもわかりやすい!プロに教わる【クリスマスローズ】の鉢植えの植えかえのコツ(画像16)

【2】土の表面のコケや雑草などをピンセットなどでていねいにとり除きます。

【ガーデニング】プロセス写真つきで初心者にもわかりやすい!プロに教わる【クリスマスローズ】の鉢植えの植えかえのコツ(画像17)

【3】あらかじめ赤土と鹿沼土を同量混ぜておいた土を、土の表面にのせます。

【ガーデニング】プロセス写真つきで初心者にもわかりやすい!プロに教わる【クリスマスローズ】の鉢植えの植えかえのコツ(画像18)

【4】表土がえが完了。見た目もきれいになり、土の通気性もよくなります。

クリスマスローズ 年間の管理の目安

春(3〜5月)
生育期:肥料

肥料とは、植物が健やかに生長するために欠かせない栄養素を補給する材料のことです。おもにチッ素、リン酸、カリウムを三大要素とし、それぞれ葉の生長、花や実の形成、根の発達を助けます。有機質肥料と無機質肥料に分類され、有機質肥料は堆肥や骨粉など自然由来で、土壌改良にも効果的。一方、無機質肥料は成分が均一で即効性が魅力です。ガーデニングでは植物の種類や生長段階を考慮し、適切な肥料選びと施肥のタイミングが大切です。

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をやり、株と花芽を育てる時期。春に植えかえるときは3月中に行います。

夏(6〜9月)
休眠

休眠とは、植物が生長を一時的に停止して、寒さや乾燥などの不利な環境から身を守る生理状態のことを指します。球根や落葉樹などでは、冬の寒さに備えて活動を停止し、気温が上がると再び芽吹きます。休眠中の植物は水や肥料をそれほど必要としないため、過湿や過剰施肥を避けて管理することが大切です。休眠の有無や期間を知ることは、植え替えや剪定の適期を見極めるうえでも重要です。

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期:日差しが強くなる時期は肥料

肥料とは、植物が健やかに生長するために欠かせない栄養素を補給する材料のことです。おもにチッ素、リン酸、カリウムを三大要素とし、それぞれ葉の生長、花や実の形成、根の発達を助けます。有機質肥料と無機質肥料に分類され、有機質肥料は堆肥や骨粉など自然由来で、土壌改良にも効果的。一方、無機質肥料は成分が均一で即効性が魅力です。ガーデニングでは植物の種類や生長段階を考慮し、適切な肥料選びと施肥のタイミングが大切です。

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をきって、水と活力液のみ与えます。特に真夏は夕方(夜でもよい)に水やりをしましょう。

秋(10〜11月)
生育期:肥料

肥料とは、植物が健やかに生長するために欠かせない栄養素を補給する材料のことです。おもにチッ素、リン酸、カリウムを三大要素とし、それぞれ葉の生長、花や実の形成、根の発達を助けます。有機質肥料と無機質肥料に分類され、有機質肥料は堆肥や骨粉など自然由来で、土壌改良にも効果的。一方、無機質肥料は成分が均一で即効性が魅力です。ガーデニングでは植物の種類や生長段階を考慮し、適切な肥料選びと施肥のタイミングが大切です。

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を再び与えて株を作る時期。株分け

株分けとは、植物の株を分割してふやす繁殖方法の一つで、多年草によく用いられます。根元から芽がふえた部分を切り分け、別々に植えつけて育てます。古くなった株を切り分け、株を若返らす目的でも行われます。

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、植えかえもこの時期にもできます。

冬(12〜2月)
開花期:12月に横に寝てくる古いかたい葉を切ります。鉢植えの株には肥料

肥料とは、植物が健やかに生長するために欠かせない栄養素を補給する材料のことです。おもにチッ素、リン酸、カリウムを三大要素とし、それぞれ葉の生長、花や実の形成、根の発達を助けます。有機質肥料と無機質肥料に分類され、有機質肥料は堆肥や骨粉など自然由来で、土壌改良にも効果的。一方、無機質肥料は成分が均一で即効性が魅力です。ガーデニングでは植物の種類や生長段階を考慮し、適切な肥料選びと施肥のタイミングが大切です。

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を継続して与えます。

環境に合わせながらじっくり育てましょう

クリスマスローズの栽培に関しては、それぞれの居住地域や育てる場所によって、気候、日当たりなどの環境が異なるため、乾燥のぐあいや水やりの頻度も変わってきます。

「今回ご紹介した栽培方法をベースにしていただき、株の様子を見ながら、それぞれの環境に合わせた育て方でクリスマスローズを楽しんでいただけたらと思います」

【ガーデニング】プロセス写真つきで初心者にもわかりやすい!プロに教わる【クリスマスローズ】の鉢植えの植えかえのコツ(画像19)

本家さんが在籍する「English Garden ローザンベリー多和田」では、多くの地植えのクリスマスローズが見られます。

※この記事は『クリスマスローズの咲く庭づくり』主婦の友社編(主婦の友社)の内容をWeb掲載のため再編集しています。情報は掲載時のものです。

監修者
本家幸大

クリスマスローズ研究家

滋賀県のイングリッシュガーデン「ローザンベリー多和田」在籍。特にクリスマスローズに造詣が深く、本家さんが全国から集めた株が並ぶクリスマスローズフェアは、目利きのマニアにも人気を博している。

滋賀県のイングリッシュガーデン「ローザンベリー多和田」在籍。特にクリスマスローズに造詣が深く、本家さんが全国から集めた株が並ぶクリスマスローズフェアは、目利きのマニアにも人気を博している。

クリスマスローズの咲く庭づくり

主婦の友社編

冬から春にかけて咲くクリスマスローズ。庭やベランダで育てる方法や楽しみ方が満載の、ガーデナーの心をときめかせる一冊。

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イングリッシュガーデンとは、イギリスの伝統的な庭園スタイルで、自然な風景を再現するように草花や低木、つる植物をバランスよく配置します。四季折々の草花が咲き誇るナチュラルで温かみのある景観が魅力で、アーチや小道、ベンチやパーゴラなどを取り入れた庭づくりが特徴です。

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植えつけとは、苗や苗木、球根などを土に植える作業のことを指します。適切な時期や深さを守ることで植物の発芽や発根が促され、順調な生育につながります。植物ごとに適した用土が望ましく、植えたあとはしっかり水やりをして根づかせることが大切です。植物の種類によって用土の種類や肥料の施し方が異なるため、事前に育て方を確認しておくと安心です。

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用土とは、植物を育てるために使う土のことです。植物の種類に合わせて、水はけ、保水性、通気性、栄養のバランスを考えてつくられています。園芸店では「観葉植物用」「野菜用」「多肉植物用」など、目的別の用土が販売されており、初心者でも使いやすくなっています。

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