ミランダかあちゃん語る。「働き続ける母の背中を見せること」ーそれが働く母の覚悟です
「ミランダかあちゃん」という愛称で運営するファッションブログは月間300万PV。現在 はユーチューバーとしても活躍する多忙な輪湖もなみさんに、子育て中に感じていた葛藤や仕事に対する思いを語っていただきました。「働き続ける母親の背中を、娘は見てくれているはず。そう信じて頑張ってきました」……その思いがミランダかあちゃんのパワーの源に!
病気の子どもを置いて仕事に行き、後ろめたい思いをしたことは何度もあります
娘を出産したのは22年前、アパレルに勤めていた35歳のとき。産後すぐ職場復帰してまず無認可で預かってもらい、1歳でようやく保育園に入園できました。
しばらく勤務しましたが、40歳までに新しいことを始めたくて会社を設立。ウエディングやレストランにプレストフラワー (押し花)の作品を提供する仕事を始めたんです。自営業なので時間のやりくりはしやすくなりました。でも生花市場の仕入れは早朝だし、土日も関係ない仕事。納品先のレストランや車の中で娘を待たせたことも。習い事や塾の送迎も大変でした。
今はまた縁あってファッション業界に携わっていますが、振り返って一番大変だったのはやっぱり会社員時代です。今と違って家のことは妻がやるのが一般的。夫は子どもの面倒はよく見てくれましたが両立は大変でした。熱が出れば病児保育にお願いし、子どもを置いて出張に出かけたことも何度もあります。おでこに冷却シートを貼った娘から「お母さん、お仕事頑張ってね」と言われたときは、本当にこれでいいのかな?と悩んだのも事実。
でも、そんな時期もあっという間。ずっと一緒にいられなくても、子どもはちゃんとお母さんの後ろ姿を見てくれている気がします。子どもにとって親は、社会とつながる大きな窓口。働いて社会と関わりを持つことを子どもに教えられるのではと思っています。子どもが成長したとき、ひとりの人間として「お母さん、結構頑張ってるじゃない!」と思ってもらいたい。そんな気持ちで今も働き続けています。
十分頑張っているのだから 家事は完璧をめざさない。 諦めることも大事です
子どもを褒め、知的欲求を満たしてあげることには力を入れましたが、掃除や食事は手を抜くこともたくさんありました。忙しいときは出前をとったし、少しくらい片づいていなくても気にしない。いい加減だったかもしれませんが、子どもは問題なく育っています。
「できない」とマイナスにとらえると心に負担がかかるから、「今日は店屋物でもいいか!」と力を抜くことでラクになった気がします。
輪湖さんのマイルール3
ルール1 とにかく子どもを褒める
親が褒めてあげないで誰が褒めるの? 自分の長所に自分で気づかないで他人の誰が気づくの?という思いから、娘は生まれてからずっと褒めちぎって育てました。長所を過大評価するくらいが、日本人にはちょうどいいと思っています。刷り込みはとても大事です。
ルール2 自分自身のいいところにも目を向ける
育児中は子ども最優先になってしまうし、女性は年をとるにつれて自己肯定感が低くなりがち。若さがすべてではないので、今の年齢だからこそ出せる自分の魅力を思う存分楽しみたいと思っています。そして、ファッションはそれを手助けしてくれると信じています。
ルール3 子どもが読書を身近に感じられる環境を作る
子どもが小さいころは毎晩必ず読み聞かせをしていました。本を読むことに慣れ親しんでほしかったので、本だけはいくら買ってもいいことに。おかげで娘は読書が好きになり、学業にもいい影響があったと思います。今でもAmazonだけは無制限に買っていいルール。
スマホひとつで予定を把握。余白の時間もあらかじめ確保します
日々のスケジュール管理はスマホ。持ちものを少なくしたいので、メモ帳や手帳は使っていません。Googleカレンダーアプリがあれば事足ります。最近では財布を忘れても大丈夫なほど。
仕事をしようと思うといくらでも時間を割けるのが、自営業のメリットでもありデメリットです。空けておくといつの間にか自分で予定を埋めてしまうので、スケジュールには「余白の時間」を確保しています。
ミランダかあちゃんが語る後編は、「時短クローゼット」のレクチャーです!
※この記事は『働く母の暮らしマネジメント」(主婦の友社編)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
働く母の暮らしマネジメント
主婦の友社編
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育児、仕事、家事…膨大なタスクを、どうやってまわしているの?
ゆーママさん、ミランダかあちゃんさんや人気ブロガー&インスタグラマーなど仕事を持つ母13人に、それぞれのコツを教えてもらいました!