記事ランキング マンガ 連載・特集

寒さが味方の【キッチン菜園】節約しながらおしゃれが叶う!【ガーデニング】

公開日

更新日

光武俊子

お正月においしいものばかり食べすぎて、体がちょっと重くなっていませんか? そんなときは庭やベランダで、ガーデニングの初仕事をしましょう! 目にも鮮やかなグリーンで消化を助けるハーブや、いつものサラダに変化をつける葉ものなど、気軽に楽しめるキッチンガーデンがおすすめです。

冬だから楽しみやすいキッチンガーデン

畑や菜園ほど本格的でなくても、庭先やベランダで野菜づくりは楽しめます。草花などと一緒に野菜を育てるスタイルはポタジェ、ミニ菜園はキッチンガーデンなどと呼ばれます。

園芸店に行くと、冬でもリーフレタスなどの葉もの野菜や、パセリやタイムなどハーブの苗が並んでいます。野菜づくりはタネから育てる方がコスパはよいけれど、冬の気温では難しいので、タネまきは秋か春に。冬は市販の苗から育てるのが一般的です。

関東以西の暖地では、日当たりがよくて寒風の当たらないベランダや庭で栽培OK! 寒さに弱いものや幼苗のうちは、小さな囲いを設けて夜だけ不織布などでカバーすると安心です。クローシュという寒さ除けの専用カバーもあります。

寒さが味方の【キッチン菜園】節約しながらおしゃれが叶う!【ガーデニング】(画像3)

クローシュ

冬野菜といえばダイコンなどの根菜が思い浮かびますが、おすすめしたいのは先にも書いた葉もの野菜やハーブ類です。苗を植えつけたら比較的すぐに利用できて、必要なだけ摘んでサラダやつけ合わせなどに手軽に楽しめます。

そして、冬のキッチンガーデンは病虫害の心配がほとんどないのがうれしいところ。気温が高くなると、せっかく育てた野菜がアブラムシだらけだったり、葉っぱを食べられてしまって、「もうイヤ~!」となりがちです。冬の寒さは味方になります。

冬のキッチンガーデンにおすすめ

サラダミックス

赤や紫色のリーフレタスやサラダ菜、ルッコラや水菜など、数種類の葉菜の苗がまとめてパックされています。それぞれの苗をわけてひとつずつ大きく育ててもよいけれど、そのまままとめて植えて小さなベビーリーフのうちに収穫すると柔らかさが格別。

摘んだ後もまた苗の中心から新しい葉が出てきます。春には花茎が立ち上がり、菜の花が楽しめるおまけつき!

下の写真は10月中旬にベランダのコンテナにタネを直まきしたサラダミックス。お正月のようす。数種類の葉ものがあるので、これだけでサラダに変化がつきます。

ハーブ類

ピザやパスタのトッピングに便利なバジル、肉や魚料理に重宝するタイム、ハーブティーやハーブバターがおいしいセージなど。料理にちょっとだけ使いたいハーブも、家庭で栽培できるといいですね。

なかでもバジルは寒さに弱いので、室内の暖かな窓辺などで育てて一年中利用できると助かります。逆にイタリアンパセリは夏の暑さに弱く、寒さには強いので、庭で雪の下になっても大丈夫です。

寒さが味方の【キッチン菜園】節約しながらおしゃれが叶う!【ガーデニング】(画像6)

右端がバジル

寒さが味方の【キッチン菜園】節約しながらおしゃれが叶う!【ガーデニング】(画像7)

イタリアンパセリ

冬の室内で楽しむキッチンガーデン

スプラウト

スプラウトとは発芽直後の新芽のことで、園芸でいえば双葉の状態です。大根のスプラウトの貝割れ大根や、エンドウ豆の豆苗がよく知られます。ブロッコリーやルッコラ、アルファルファなども人気です。成熟した野菜より栄養価が高いものもあり、さまざまな料理のトッピングに使えます。

これらは水を含ませたキッチンペーパーなどの上にスプラウト用のタネを置き、毎日朝晩に霧吹きで水を与え、15℃以上の室温で育てます。発芽するまでは容器をアルミホイルなどで覆い、芽が出たら日当たりで育てると、1週間ほどで収穫できます。

おまけ

豆苗は、野菜売り場で買ってきたパックを使うときに、茎の下部にある脇芽を2つ残した上を収穫。残った豆が浸らない程度の水を毎日取り換えると、脇芽が伸びて1週間~10日で再び収穫できます。

また、ニンジンのヘタを水に浸しておけば、みずみずしいニンジンの葉っぱが伸びて収穫できます。根つきのコマツナも根の上5㎝ほどを残し、水耕栽培すると小ぶりの葉っぱが出てきます。コマツナは寒さに強いので、庭に地植えしても大丈夫!

ケチケチ主婦の思いつきですが、食べられるものを身近で育てるのは楽しいものです。冬枯れた戸外を横目に、キッチンの窓辺でもキッチンガーデンを楽しんでみませんか。

寒さが味方の【キッチン菜園】節約しながらおしゃれが叶う!【ガーデニング】(画像9)

豆苗

寒さが味方の【キッチン菜園】節約しながらおしゃれが叶う!【ガーデニング】(画像10)

ニンジンのへた

キッチンガーデンとは、自宅の庭やベランダなどで野菜やハーブ、果物などを育て、食卓に生かす実用的かつ楽しさのあるガーデニングスタイルです。近年では家庭菜園として注目され、手軽なプランター栽培から本格的な畑作りまで、規模に応じて幅広く楽しめます。バジルやミント、ミニトマトやレタスなどは初心者にも育てやすく、収穫の喜びと料理の楽しみを両立できる点が魅力です。

詳細を見る

アブラムシとは、植物の若芽や葉に群がり、汁を吸って生育を妨げる害虫です。ウイルス病を媒介したり、排泄物でカビが発生したりすることもあります。繁殖力が非常に強いため、早期の発見と駆除が重要です。対策としては、葉裏のチェック、捕殺、防虫ネットや黄色いものに集まる習性を生かした吸着テープの設置、またはアブラムシ専用の薬剤を使うのが効果的です。

詳細を見る

植えつけとは、苗や苗木、球根などを土に植える作業のことを指します。適切な時期や深さを守ることで植物の発芽や発根が促され、順調な生育につながります。植物ごとに適した用土が望ましく、植えたあとはしっかり水やりをして根づかせることが大切です。植物の種類によって用土の種類や肥料の施し方が異なるため、事前に育て方を確認しておくと安心です。

詳細を見る

ポタジェは、野菜やハーブ、花を美しく混植し、観賞と収穫を同時に楽しむフランス発祥の家庭菜園スタイルです。ガーデニングと実用性を融合させたデザインが特徴で、見た目の美しさにも重点を置きます。菜園と庭の要素を組み合わせるため、初心者にも挑戦しやすいアプローチで、近年人気が高まっています。

詳細を見る

直まきとは、タネをポットなどで育苗せず、直接花壇や畑にまく方法です。​移植を嫌う植物に適しており、間引きを行いながら育てます。 ​

詳細を見る

地植えとは、植物を鉢やプランターではなく庭の地面に直接植える方法のことで、根が土中に自由に広がるため株が大きく育ちやすく、水やりや肥料の持ちもよくなるといったメリットがあります。例えばバラや宿根草、樹木類などを長期間育てたい場合に適していて、植えつけの際には土壌の排水性や日当たり、風通しなどを考慮して場所を選ぶことが大切です。

詳細を見る

脇芽とは、植物の茎と葉の間(葉のつけ根)から出てくる新しい芽のことで、腋芽(えきが)ともいいます。これを摘み取ることで主枝の生長を促すことができます。

詳細を見る
画面トップへ移動